神聖な神社内なのに欲望丸出しの業深い人たちを描いた節分漫画・前編「に、人間だもの」
ついつい、ヒートアップしてしまい……? 前野コトブキさんは東京在住50余年のイラストレーターで、これまでにビジネス書籍からテレビ番組内のフリップイラストまで幅広く手掛けてきました。会社員時代からのダブルワークを含めるとその歴は25年。そんな前野さんが描くアーバンライフメトロ・オリジナル4コマ漫画。今回のテーマは「豆まき泣き笑い・前編」です。 前野コトブキさんの体験を基に描いた漫画のカット(前野コトブキさん制作)――前野さん、今回の作品を作った背景を教えてください。 近所の豆まきには毎年行っています。そんななか、神域で繰り広げられる人間の、まさしく「人間だもの」な生態を前から描いてみたいと思っていたんです。 ――今回もインパクトの強いエピソードですね……。それにしても神社の豆まきって、大豆だけじゃなくてお菓子やみかんも投げてくれるんですね~。 そうなんですよ~。子どもが喜ぶお菓子やカードとか、ミカン、箱物いろいろな物が飛んできます!前回は、梱包(こんぽう)用のひもまで飛んできて。「何に使うんじゃ~」って(笑)。 ――ひとつひとつはそんな高価なものではなさそうですが、その場にいるとついヒートアップしてしまうんでしょうかね。 そうなんです、「神社で配った縁起の良い品物」というのもポイントが高いんでしょうね。 ――顔面にたんこぶができてしまった女性、それでも手を伸ばし続ける執念に恐れ入ります。 痛みには気が付いていないんじゃないかと。なんか視界がさえぎられるわね~くらいで。 ――前野さんは、この時は何ゲットしましたか。 気持ちが空回りしちゃって、今ひとつの成績でした……。トホホ。 ――豆まきの舞台の近くにいる人、遠くにいる人、どっちが有利とかあるのでしょうか。 これも微妙ですね~。投げる役の年男・年女の人がお年寄りが多い場合は、前の方(あんまり肩が上がらないですから)が有利。若い人が多い場合は後ろの方(思いっきり投げますから)が良いと思います。あくまでも個人の感想ですが。あと、お子さんが優先的に前の方へ行けるので。大人は後ろなんです。 ――熟練のノウハウを教えていただき、ありがとうございます。神社の豆まきに行ってみようかな、と思った人たちにぜひアドバイスをお願いします。 ゲットしたものをすぐ投入できる袋は必須アイテムです(紙袋はダメです。破けますから)。一番良いのは、口の大きなカバンをたすきがけにして、ゲットしたらドンドン入れる! ――漫画の読者にひと言お願いします。 神社によっては「おひねり」で硬貨をまいてくれるところもありますから、お小遣い稼ぎにもぜひ! ――ありがとうございました。漫画に登場したふたりの女性がこの後どうなったのか、「後編」に続きます!
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