さようなら「インスタ映え」? JA全農が「地味」な弁当サイト開設
JA全農が弁当レシピサイト「地味弁.com」を公開しました。サイト内には「SNS映え」しない弁当「地味弁」が掲載されています。いったいどのような意図があるのでしょうか。「SNS映え」から「地味」へ 全国農業協同組合連合会(JA全農。千代田区大手町)は2019年5月16日(木)、弁当レシピサイト「地味弁.com」を公開しました。 料理家・ツレヅレハナコさんによる地味弁「わたしのヘビロテ! みそチーズつくね弁当」(画像:全国農業協同組合連合会)「地味弁.com」は10人の料理家とコラボレーションし、「SNS映え」せず、味に注力した弁当「地味弁」をPRしていきます。その背景には近年話題の、カラフルで手の込んだ「インスタ映え」弁当の存在があります。 「お弁当の見栄えを気にするあまり、配色や飾り付けに労力を費やしていては、時間や手間暇もかかって長続きせず、作り手の負担も増大するばかりです。そこで全農では、見た目は気にせず華やかさよりもおいしさや栄養バランスを意識し、SNS映えのために頑張らなくていい『地味弁』を推奨します」(JA全農) 「地味弁.com」では今後、さまざまな地味弁のアイデアが順次公開されます。 色は3色程度! 5つの条件をクリアした「地味弁」 サイト内で公開されている、料理家が開発した「地味弁」は次の条件を満たしているといいます。 1.ごはんはマスト 2.映え禁止 3.品数2品程度 4.色は3色程度 5.調理時間は10~30分 毎日の弁当作りに苦労している主婦などにとって、簡単で取り組みやすい内容となっています。 5月の料理家の山本千織さん(画像:全国農業協同組合連合会) 今回参加した料理家のひとりで、『チオベンの弁当本』(KADOKAWA)などの著書がある山本千織さんは、弁当作りで自身が意識していることについて、「ルールを決めておくことでメニューの選択肢が狭まるので、逆に迷わずに済みます」とし、長く続けるためのコツについては、「肉や魚がなくてもお弁当って作れます。だから『ときには肉魚なしの弁当もアリ』ってことにしちゃうといいんですよ。冷蔵庫に肉も魚もない。そんなときには豆腐やサバ缶などの缶詰、かまぼこ、卵をうまく使えば、たんぱく質がとれて栄養的にもバランスよくなります」としています。
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