ラグビー「オールブラックス」でおなじみ、迫力のニュージーランド伝統舞踏がなんと都内で見られる!
文化交流に神田明神で「カパ・ハカ」と和太鼓がコラボ ラグビーファンでなくとも、その名を知っている人の多い強豪ラグビーチーム、オールブラックス(ニュージーランド代表チームの愛称)。彼らが試合前に必ず、「ハカ」というニュージーランド先住民族(マオリ)の舞踏儀式を行い、士気を高めることは世界的に有名です。 ハカはかつてマオリが戦い前の鼓舞や、勝利の喜びに儀式として行われたもので、体格のいいオールブラックスの選手たちがそのパフォーマンスで凄みを効かせる様子は圧巻です。このハカに演奏や歌が加わった同国の伝統芸能に「カパ・ハカ」があり、マオリによる迫力のパフォーマンスを無料で間近に見られるイベントが8月に東京ミッドタウンと神田明神で開催されます。 ニュージーランド全国高校カパ・ハカ大会で優勝した高校の男女混合チーム「ラウクラ」(画像:アシュトン・コンサルティング) イベントは、マオリの美術工芸品と伝統舞踊を披露する「TUKU IHO 受け継がれるレガシー」展(入場無料)の一環です。同展は、ニュージーランド・マオリ芸術工芸学校が同国政府の支援のもと、先住民族の文化啓蒙のために、中国、マレーシア、チリ、アルゼンチン、ブラジル、北米など、世界各国を巡回して開催されています。そのユニークさと独自性が多くの人たちの関心を集め、魅了しているそうです。 カパ・ハカは、昨年のニュージーランド全国高校カパ・ハカ大会で優勝した、ロトルア・ボーイズ高校とロトルア・ガールズ高校の男女混合チーム「ラウクラ」によって披露されます。8月1日(木)から14日(水)まで東京ミッドタウンで、8月3日(土)には文化交流として、神田明神(千代田区外神田)で和太鼓とのコラボのもと、行われる予定です。 今年9月にラグビーのワールドカップが日本で開催されるので、本場のカパ・ハカを知ることで、オールブラックスの選手たちのパフォーマンスもより楽しめるのではないでしょうか。ハカはニュージーランドにおいて、サッカーやバスケットでも重要な試合の前には必ず行われるそうです。 「TUKU IHO 受け継がれるレガシー」展は、8月1日(木)から31日(土)までです。東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、マオリの美術工芸品約50点の展示が行われます。 細やかな伝統彫刻をグリーンストーンや木材で実演細やかな伝統彫刻をグリーンストーンや木材で実演 展示される美術工芸品は、マオリの伝統文化継承を目的に開校されたニュージーランド・マオリ芸術工芸学校(ニュージーランド・ロトルア)の教員や学生(マオリ)が制作したものです。石材や骨、ポウナム(グリーンストーン)の彫刻や木材彫刻、織物、青銅細工などを展示します。また、8月14日まではポウナムや木材を使った伝統彫刻の実演も行われ、こちらも見ものです。 マオリの伝統工芸である、木材彫刻の制作イメージ(画像:アシュトン・コンサルティング) ニュージーランドはイギリスやオーストラリアなどからの移民の多い国で、マオリは今や少数民族となっています。しかし政府は、全小学校でマオリ語の教育を義務化するなどして、文化の保護を大切にしているそうです。 ニュージーランドは、日本人学生の語学留学やワーキングホリデーなどでも人気の国。マオリがユニークかつアーティスティックなセンスを持った民族であることを知る人も少なくないことでしょう。そのアイデンティティーと伝統の奥深さについて知れる本展。お見逃しなく。 ●「TUKU IHO 受け継がれるレガシー」展 イベント概要 ・開催期間:8月1日(木)~31日(土) ・会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内) ・時間:10:00~18:00 ※8月1日(木)は14:30閉館 ・定休日:火曜日休館 ・アクセス:各線「六本木駅」から徒歩約5分、千代田線「乃木坂駅」から徒歩約5分 ●「ラウクラ」カパ・ハカ パフォーマンス概要 <東京ミッドタウン コートヤード> ・公演期間:8月1日(木)~14日(水) ・時間:平日 13:00~13:20(火曜日休演)、土日 13:00~13:20、15:00~15:20 <神田明神> ・公演日:8月3日(土) ・時間:11:00~11:20 ・住所:千代田区外神田2-16-2 ・アクセス:丸ノ内線「御茶ノ水駅」1番出口から徒歩5分、千代田線「新御茶ノ水駅」B1から徒歩5分、銀座線「末広町駅」から徒歩5分、JR「御茶ノ水駅」聖橋口から徒歩5分 ※いずれも入場料無料
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