市場規模は過去最高、都内で「トランクルーム」が増加しているワケ
東京で増え続ける「屋内型」トランクルーム トランクルーム運営大手のキュラーズ(品川区大崎)は2019年5月23日(木)、トランクルーム市場(屋内・屋外含む)が過去最高となる590億円規模に拡大したと発表しました。そのなかでも、新たに2018年にオープンした「屋内型」トランクルームは、その3割以上が東京に集中していることも判明しました。 年々拡大しているトランクルーム市場(画像:写真AC) キュラーズが毎年実施する「Annual Supply Survey(年間の供給調査)」によるもの。 それによると、2018年にオープンした屋内型トランクルームは350店以上で、その32%が東京都内に出店しています。今回の結果を受け、同社は 「メディア露出の増加等によって認知度が向上し、都心を中心にトランクルーム需要は更な近年多くのメディアに取り上げられるなど、サービス認知・需要の高まりと共に、東京23区を中心としてトランクルーム市場は力強く飛躍的な成長を続けています。 今後も同等の市場拡大が続くと仮定した場合、2025年には1000億円を超える規模へと成長する可能性を秘めており、今後の市場動向に関して国内外から高い期待と注目を集めています」 とのコメントを寄せています。同社によると拡大の背景には、20年前と比べ1戸あたりの居住面積が10平方メートル以上も減少しており、「住宅の狭小化」が進んでいるという、都心ならではの事情もあるようです。 室数は初めて40万室を突破 トランクルームの市場規模は2008(平成20)年と比べ約2.5倍と上昇基調で、2025年には1000億円規模への拡大が期待されています。 新規出店の割合(画像:キュラーズ) また店舗数も増加。9500店と、ファミリーレストラン(9600店)に迫っています。全国のトランクルームの延べ室数は42万8000室で、今回初めて40万室を突破しました。 このような需要の高まりを受け、キュラーズは2019年夏、都内に大型店の開業を決定しています。
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