男女の対立は何も生まない――子宮頸がんの元女性患者が男性を巻き込んで活動を続けるワケ
2021年6月13日
ライフ近年、社会で広く取り上げられるようになってきた、女性特有の健康課題。盛り上がりの背景には、「フェムテック」と呼ばれる商品やサービスの台頭がありました。2021年6月15日(火)に開かれる関連イベントを前に、主催者の女性に話を聞きました。
女性の健康について、社会全体で考える
「『不妊治療』は女性だけの課題ではない」という認識は、近年少しずつ広がりを見せていますが、それでは「『子宮頸(けい)がん』は女性だけの病気ではない」、という投げ掛けについてはどうでしょうか?
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日本産科婦人科学会によると子宮頸がんは、そのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因。性的接触(性行為)によって子宮頸部に感染すると言います。その感染を高い割合で防ぐワクチンと検診で、最も予防しやすいがんが子宮頸がんです。
男性にも女性にも感染するありふれたウイルスである一方、国内では毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、毎年約3000人が死亡しているとの統計もあります(同学会ウェブサイト「子宮頸がん」を参照)。
女性が罹患(りかん)・発症する病気であることは違いないのですが、その要因には男性も深く関わりを持っている。だから女性だけでなく男性も一緒に予防意識を高めていこう、というのが冒頭の発信です。
「フェムテック」商品とは?
子宮頸がんにとどまらず、女性が抱える健康課題――例えば生理痛や月経周期の乱れ、PMS(月経前症候群)、妊娠中の体調不良、不妊症、更年期障害など、これまで表立って話題にすることがはばかられてきたテーマが今、徐々に注目を集め始めています。
きっかけのひとつとなったのは、女性(Female)の問題を最新技術(Technology)で解決することを掲げる「フェムテック」や「フェムケア」商品・サービスの台頭。
2021年6月15日(火)には、フェムテックの現状を通して女性や社会全体の健康と幸福について考えるオンライン配信イベントが開催されます。
女性だけでなく、ぜひ男性にも参加してもらいたい内容になっている、と主催者は言います。
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