荒川区「尾久ゆ~ランド」は水風呂も脱衣場も広くて、なぜか休憩スペースはライブ会場仕様だった【連載】TOKYO銭湯ザンブリコ(18)
ソーシャルディスタンスな散歩を満喫したら、街角の銭湯でザンブリコ――。散歩と銭湯巡りをこよなく愛するコラムニストの島本慶さんが、東京の魅力的なコースへとお連れします。第18回は、荒川区の熊野前駅からスタートです。駅近くには昔ながらの商店街 都電荒川線は熊野前駅。このあたりはなかなか来ることはないですなぁ。 三ノ輪とかはよく行くんだけど。駅でいうと三ノ輪橋、終点の駅ですね。 まぁ私の場合、日比谷線で三ノ輪駅から歩いて、しみじみした商店街を散策して三ノ輪橋駅へ。 そこから早稲田に向かって8個目の熊野前駅で降りました。このあたり、良さげな銭湯がいくつかあるからです。 というわけで駅近くの「はっぴいポイント はっぴいもーる熊野前」っつうアーケードをくぐり、昔ながらの商店街を進みます。 これがなぜかちょいとクネクネしていていい雰囲気。下町丸出しの洋品店もある。お持ち帰りの酒のツマミになりそうな焼き鳥からおでんまでいい匂いを漂わせております。 実際お客さんが並んでるものねぇ。魚屋さんから和菓子屋さんと、いやはや歩いていて楽しいです。 日替わりで男湯と女湯が入れ替わる それでクネクネ歩いた先が途中から、おぐぎんざ商店街につながるわけです。 その入り口右をふと見ると、ありましたよ銭湯が。 荒川区東尾久にある「尾久ゆ~ランド」(画像:島本慶さん制作) ここがうわさの、尾久ゆ~ランド(荒川区東尾久)っつうお風呂屋さん。 入り口を見ると、正確には「尾久ゆ~ランド熊の前」という銭湯みたいです。 券売機で480円で入浴券を買いフロントのお姉さんに差し出します。 そこで下足札を預けてかわりにロッカーキーを受け取ります。 さて、男湯は3階? 女湯は1階ってか。どうやらこれは日替わりみたい。 この日は男湯が3階だったので、階段をヨッコラショと登ります。 ホース付きとホース無しのシャワーがホース付きとホース無しのシャワーが 脱衣場に入ると、おやおや広々としておりますよ。 ふーん。 いつもは狭っ苦しい所ばかり行ってるのでこれは有り難い。 ドライヤーが5分20円? ティッシュが置いてあるのがうれしいねぇ。 そうそう、ちなみにサウナは320円でしたよ。 さぁて、服を脱いで洗い場へ。 荒川区東尾久にある「尾久ゆ~ランド」(画像:(C)Google) しかしなかも広々としていて風通しがいいっすなぁ! わりとお客入ってんのに全然余裕ですよ。 てなわけで、ググッと奥に入りカランを確保します。 ん? シャワーはホース付きとホース無しが1個ずつ交互になっているのね。 まぁどっちでもいいやってんで、頭をぬらします。 ザッとお湯洗いしてから、持参したこだわりのせっけんで体を洗い、足の指まで念入りに。 さらに耳から顔を洗ってから、いつものように最後に頭を指の腹で擦ります。 キレイに洗い流してから見渡すと、水風呂にジェット風呂、広くていいなぁ~。 そうそう露天風呂があります。 私、ドアを開けて出てその露天風呂にザンブリコ。 入ってるの私ひとりですよ。 あ~ぬるくていい気持ち。 その周りの壁に何だか子どものらく描きみたいな絵が。 サインを見ると、「作/ちびがっこ」と書いてあります。 子ども? 大人だったらゴメン。 最後にジェット風呂で体をほぐしてからシャワーして、絞ったタオルでよおくフキフキ。 脱衣場に出て乾いたタオルで頭をフキフキして、ゆっくりと身支度。なにしろ広々してるからのんびりできちゃう。 休憩スペースには何やら音響設備も 3階から1階に降りて、フロント前のくつろぎ休憩スペースを見ると、テーブルもある。 ドーンと畳敷きの広い場所にソファもあって、オジサンがゴロンしちゃって心地良さそにため息なんかついてますよ。 テレビもあるし。 荒川区東尾久にある「尾久ゆ~ランド」(画像:島本慶さん制作) アレ? オルガンやギターが置いてあります。何やら音響設備も。 どうやらここでライブとか演ってるみたいですよ。 まぁ広いからできちゃうんでしょうなぁ。 私もしばしそこでくつろいでから、外に出ておだやかな風に吹かれ、商店街を駅に向かって歩きます。 どこかやってる店はあるのかなぁ? まぁいいや。歩こ歩こ。
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