狛江市「お湯どころ野川」はキラキラ電飾と猫好きにはたまらない住宅地のオアシスだった【連載】TOKYO銭湯ザンブリコ(15)
ソーシャルディスタンスな散歩を満喫したら、街角の銭湯でザンブリコ――。散歩と銭湯巡りをこよなく愛するコラムニストの島本慶さんが、東京の魅力的なコースへとお連れします。第15回は、世田谷区の喜多見駅からスタートです。喜多見駅から徒歩15分 喜多見駅の北口を出て左へ。 さらに駅沿いに左へしばらく歩くと、駐車場とファミリーマートが目に入り、その駐車場の手前を右へ。真っすぐ細い住宅街を歩きます。 まぁ、散歩を兼ねてますから私(島本慶、コラムニスト)はのんびりとテクテク。 そうねぇ、15分くらいは歩いたでしょうか。 住所が表記された物が目に入り、そこには狛江市東野川1丁目31とあって、そこを左へ曲がってちょいと進むと左側にお目当ての「お湯どころ野川」(狛江市東野川)があります。 看板にはジェットバス、ジェットショルダーバス、遠赤外線サウナ、冷水風呂、和・洋露天風呂と書かれてます。ん? 窓からなかに何やらキラキラした飾りが見えます。 まぁいいや、とにかく入りましょうってんで靴を脱いでげた箱へ。 天井にクリスマスツリーの電飾が フロントで470円を払い、チラ見すっと、フロント前はくつろぎ所というか、ゆったり座れるソファにテレビがあって、このときはオリパラ前でオールスターベースボールをやっとりました。 ところでここは珍しく、ロッカーのキーをフロントで渡されます。出るときはそれを返すというわけですな。 てなわけで服を脱いで、おや? 何だかこの脱衣場、少し薄暗い感じ。ふと天井を見るとおやおやキラキラした画像が映されています。ふーん、これは子どもたちや女性には喜ばれるでしょうなぁ。 それと、植物というか、おそらく人工植物でしょう、鏡の上とか、壁にあしらわれています。うーん、ひょっとして女性経営者? ってな雰囲気。まぁ悪くないですよ。こういう気遣いは大事ですからねぇ。 狛江市東野川にある銭湯「お湯どころ野川」(画像:島本慶さん制作) さぁそこで洗い場に入るとですよ。おぉ!天井というか頭の上に、それこそギンギンギラギラってことはないか、キラキラ輝くあのクリスマスツリーに飾る電飾が。へーえ、ここまでやるのか、見上げたもんです。 心地良いぬるさの露天風呂心地良いぬるさの露天風呂 なるほどねと私は口元を緩ませつつ、カランを確保します。 頭を湯洗いして、持参したせっけんで体を洗い、足の指まで念入りに。最後に耳、顔をよおく洗い流してから、さぁて露天風呂に入ります。 いやぁこれが心地良いぬるさでグー。この後のビールがウメェだろうなぁなんて思いながら、肩をクキクキ。 「お湯どころ野川」の所在地(画像:(C)Google) 10分くらいしてから出て、激しいジェットエステティックバスで刺激を受けてから、シャワーで流し、よおぉ~く絞ったタオルで念入りにフキフキ。でもって脱衣場に。 ロッカーを開けて乾いたタオルでフキフして、特に頭を何度も拭いてから、体重計に乗っかると、51.5kg。うーんまた少し減ったか。てなわけで身支度を整えてフロントにキーを返します。 くつろぎ所がたまたま人がいなかったので私は腰を降ろして、何だか気になる物を見つけます。マンガ本じゃないっすよ。 猫がいる銭湯 入り口の横にダンボールで造られた小屋? とそこへ猫がウロウロ。そぉか、ここの猫なんだと。それを見た子どもが近づくと、ピューと逃げまくってフロントの内側に隠れてしまいます。 「お湯どころ野川」の内観(画像:島本慶さん制作) 猫を飼ってるなんていいなぁ。とそこへ女性客がひとり入って来ました。見れば外国人さんです。ほーお、これもキラキラの電飾効果でしょうか。 いいなぁここ。くつろぎ所にはマンガ本がいっぱい置いてあるし。 じゃあそろそろってんで私は外に出て、涼しくなった夕暮れどき。気持ちいい風に吹かれながら来た道を戻ります。 住宅街を通って喜多見の駅に向かい、あ~生ビール飲みたいなぁと思うけど、なんせ緊急事態宣言中ですから、お店はどこも閉まってます。 真っすぐ家に帰りましょう。 あっその前に、スーパーに寄って缶チューハイを買わなきゃ。それとキリンの本麒麟(きりん)と、サッポロの黒星缶に、スペインの赤ワイン(西友ストアで328円)に日本酒の元録美人(サミットで498円)。おぉっと焼酎はやっぱり金宮かぁ? いやいやもっと安いの探そうっと。
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