品川区「宮城湯」のサウナと露天風呂で開放感がタマラナイ・トマラナイ【連載】TOKYO銭湯ザンブリコ(4)
ソーシャルディスタンスな散歩を満喫したら、街角の銭湯でザンブリコ――。散歩と銭湯巡りをこよなく愛するコラムニストの島本慶さんが、東京の魅力的なコースへとお連れします。リニューアルした本連載、第4回は、品川区の戸越銀座からスタートです。魅力的な店ばかりでキョロキョロ JR五反田駅から東急池上線で戸越銀座駅へ。 となると当然のこと、戸越銀座商店街を歩きます。改札を出て左の踏切を渡ると、ドーンと戸越銀座のアーチが迎えてくれ、これが妙にうれしく心ウキウキの散歩道ですよ。 いやぁ色んな商店がひしめいていて、キョロキョロしながらゆっくりと進みます。 リサイクルの雑貨店さんからテイクアウト屋さん、ビールケースをテーブルにした風通しのいい居酒屋さんもあって、みんな明るいうちから生ビールやチューハイを飲んでますなぁ! どこも安そうでいいねぇ! 古道具やをのぞくと、エーッ! 電子オルガン1台が3300円? アラアラ見ている目の前で2200円に値下げしちゃってますよ。 欲しいけど、まさか担いで歩くわけにもいかないし、なにしろ私(島本慶。コラムニスト、ミュージシャン)は銭湯に向かってるわけですから。 ん? 安い酒屋さんもあってワインも買って帰りたいなぁと思いつつ、ん? 右側の路地の先右側に「戸越銀座温泉」(品川区戸越2)ってのが見えますよ。 でもかなり混み合ってる様子。次から次へとお客さんが入って行きます。 確かにここってサウナも露天もあるけど、まだ3分くらししか歩いてないし。 というわけで商店街に戻り、ゆっくりと足を進めます。 おっ、何々?「おつけもの慶Kei」っつう看板が見えます。私と同じ名前のオヤジがやってる漬物屋さんですかね? 見れば、キムチを使った物がいっぱい売られている様子。中でも「いかキムチ」ってのがおいしそう。 それにしてもさっきからずぅっと、頭上を飛行機が低空で飛んでます。羽田に近いのはわかるけど、明らかに以前より低空ですよ。この日は晴れ渡った青空なのでつい見ちゃいます。 そんなわけで、あっという間に商店街を通りすぎて、左にある交番の先の路地を右に入りしばらく歩いて左へ。 品川区西品川の銭湯「宮城湯」の外観(画像:島本慶さん制作) ここで私、「宮城湯」(品川区西品川)という銭湯に入ります。 サウナはプラス150円で良心的サウナはプラス150円で良心的 ビルの階段をちょいと上がると、何やらタヌキの置物が。げた箱に靴を入れてフロントにキーを預けて470円を。 えっ? サウナはプラス150円。ほぉ~良心的ですな。 でもってロッカーのキーを受け取り脱衣場へ、この日は男湯が3階で女湯が1階ね。へーえ、露天は男湯の方なのね。ルァッキィー! なんて思いながら脱衣場へ。 こちらもそこそこ混んでますよ。 私、サクサクと体を洗い、例によって頭をぬらして体を洗います。足の指まで念入りに洗ってから頭をゴシゴシ。 すっかり洗い終えてから、さてと、ふーん寝風呂に4本ジェットふたつとおぉっと露天風呂! このぬるい露天にチャップリコしてっと、また飛行機が飛んでますよ。アラアラ近くには新幹線も走ってます。いやぁいい風がが吹いて開放感がタマラナイ。 「宮城湯」までの散歩道(画像:島本慶さん制作) あ~いい気持ち。露店風呂の周りは風に吹かれたい若いサウナ客がたむろってますよ。このぬるさじゃいつまでも入っていられますな。 さぁてと、思いっ切り絞りまくったタオルでよおく頭と体をフキフキ。いい気分で脱衣場へ。乾いたタオルで念入りに拭いてから、体重計へ。 アリャリャ、53kgピッタリ。まぁいつもこんなもんかと思い、身支度を調えてからフロントへ。ふと見ると、何やらここのオリジナルタオルが売られてます。 まぁせっかくだから買っちゃおっと。何かタオル地が良さ気だし。 来た道を逆散歩 というわけで外に出ると、ふわぁ~と心地良い風に吹かれます。よし、せっかくだからまた商店街に戻って駅に向かおう。てんで来た道を逆散歩。 いいなぁ地元の人がかわいい小犬を連れて歩いてますよ。若い夫婦がベビーカー引いてます。 私みたいなヨタヨタ歩きとは違ってみんな表情が明るくて。とてもこのご時世とは思われません。 「宮城湯」までの散歩道(画像:島本慶さん制作) うーん、何か私好み「つきのや」(戸越3)っつう居酒屋さんがありますよ。どうしょうかなぁ? 一杯だけ飲るかい?
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