リピーターにおすすめ「脱・台北」の旅。おすすめ旅行先&初夏恒例の上野「台湾フェスティバル」情報も!
海外旅行の定番・台湾は、気軽に行けてリピーターにも人気の旅行先。世界中のネコ好きが集まるスポットや台湾グルメ、温泉地やパワースポットなど魅力的な場所が多くあります。今回は旅行ジャーナリストのシカマアキさんが、台北だけじゃない近郊や台南のレトロな魅力と、東京で体験できる台湾フェスについてご紹介します。●何度でも訪れたい「台湾」は台北郊外や地方都市も魅力 日本から気軽に行ける海外の定番、台湾。その中心である台北へ、羽田空港や成田空港などから直行便が1日何便も運航されています。何度も台湾に通うリピーターも多くいる旅行先です。 十分名物、夜空に華麗に舞う天燈(ランタン)上げ(画像:photoAC) 台北のみの滞在でも、台湾グルメ、ショッピング、おしゃれカフェ、夜市、そして観光スポットと、見どころが満載。しかし、台北近郊、さらに地方都市まで足を延ばせば、さらに台湾の魅力を知ることができます。台湾は九州とほぼ同じ大きさで新幹線も整備されており、台北から日帰り可能な都市も多々あります。今回は台北とあわせて行きたい近郊のおすすめスポットをご紹介。 毎年6月、東京の上野恩賜公園で開催されている「台湾フェスティバル」のイベント情報も交え、さらなる台湾旅行の魅力についてお伝えします。 台湾第2の都市、高雄の名所「蓮池潭」(画像:シカマアキ)●台湾名物のランタン上げ、猫好きが集結する「猫村」も訪れたい まず、台北の隣りに位置し、台北から日帰り可能な平渓エリアから。「十分」は、台北から電車で約1時間半。十分名物、夜空に華麗に舞う天燈(ランタン)上げは一度ぜひ体験したいところ。 世界中の猫好きが集まる台北近郊の「猴硐猫村」(画像:photoAC) 十分の西にある「深坑老街」は、豆腐の町としても有名な赤レンガの建物が並ぶ街。賛否両論の台湾グルメ「臭豆腐」も名物で、ぜひチャレンジしてみてください。台北からMRT(地下鉄)とバスで約1時間。 さらに、「猴硐猫村」は世界中の猫好きが集まる村。かつて炭鉱として栄え、今は猫グッズであふれています。ノスタルジックな村の雰囲気も人気。台北から電車で約1時間です。 十分は電車の街としても有名。(イメージ画像:photoAC)●台北から日帰りできる絶景、実は台湾は「温泉大国」 台湾最北部の新北市は、台北からバスで約1時間半。海岸に奇岩が立ち並ぶ「野柳」の光景は圧倒されます。長年、海や風化によって浸食されてできた台湾随一の絶景です。 新北市の「野柳地質公園」は奇岩と海の名所(イメージ画像:photoAC) その野柳の近くに「金山温泉」があります。実は台湾は、温泉大国。金山温泉には4種類の源泉があり、大規模なスパから日本式の温泉まで多くの施設が点在しています。「台湾で温泉」というレア体験も、旅の思い出となること間違いありません。 ●台湾南部は新幹線でアクセス楽々、美食の街が連なるエリア 遠いようで実は近い、台湾南部。台北から高雄まで「台湾新幹線」で最短1時間半です。頑張れば、台北から日帰り往復も可能。 台湾新幹線は日本の新幹線がベース(画像:シカマアキ) 台湾南部には、台北とは異なる魅力があふれています。まず「高雄」では、高雄最大の観光夜市である「六合夜市」が有名で、必ず立ち寄りたいスポット。 また、二つの塔が並ぶ様子が壮観な「蓮池潭」、ライトアップした光のドームが美しい「美麗島駅」、高雄が一望できる「前清打狗英国領事館」など。加えて「牛肉麺」「鴨肉飯」「湯包」「海鮮グルメ」など、高雄ならではの名物グルメもお忘れなく。 高雄の食堂で見かけたメニュー。台湾南部は美食ぞろい(画像:シカマアキ) “台湾の京都”と呼ばれる「台南」も、ぜひ一度訪れたい台湾の都市。レトロでかわいい街並み「神農街」をはじめ、台湾最古の城郭「安平古堡」、パワースポットで有名な「大天后宮」などがあります。 さらに、美食の街でも知られる台南には、麺が入っていない「牛肉湯」をはじめ、揚げた麺を乾燥させた「意麺」、日本より大きい「ちまき」、エビがのった炊き込みご飯「蝦仁飯」など、台北にはなかなかない台湾グルメが目白押し。高雄から特急で約40分です。 パワースポットで有名な「大天后宮」(画像:photoAC)●毎年6月「台湾フェスティバル」、2023年は台湾レトロのグルメぞろい! 台湾が誇る文化、特に「食」をテーマとしたイベント「台湾フェスティバル™TOKYO2023」が、2023年6月15日から18日までの4日間、東京都立上野恩賜公園で開催されます。 2023年の「台湾フェスティバル」ポスター(画像:一般社団法人台湾を愛する会) 今回は、ノスタルジックな「台湾レトロ」がテーマ。定番の豚バラ煮込み飯(滷肉飯)だけではない、レトロな台湾グルメが味わえます。例えば、豚ひき肉と胡瓜(キュウリ)漬の煮込み飯「胡瓜漬ブタそぼろ飯」(瓜仔肉飯)、台湾もちもち蒸しパン「彩虹發粿」、台南の定番朝ごはん「ぷるぷる餡かけ餅」(煎肉粿)、1960年代におもてなしのための辦桌料理だった「鶏肉の豆腐麹漬け」(豆乳雞)など。 「台湾フェスティバル」では台湾レトロのグルメが味わえる(画像:一般社団法人台湾を愛する会) また、毎回好評の“台湾ビアガーデン”「辦桌」(パントォ)が3年ぶりに復活します。日本で人気が高い「愛文マンゴー」「黒葉ライチ」などが食べられる台湾フルーツフェアも実施。 そして台湾雑貨の代名詞「漁師網」のかわいい日除けが目を引く立ち飲み横丁「茄芷巷」(カァチィハン)、6月18日朝のみ提供される「台湾レトロの健康朝ごはんセット」(限定100食)も要チェック。 台湾の国宝級手描き映画看板絵師による作品(画像:一般社団法人台湾を愛する会) さらに、台湾の国宝級手書き映画看板絵師が会場で描き上げるパフォーマンス、台湾のグラミー賞と呼ばれる「金曲奨」候補の台湾語歌手や「九民芸技芸団」3年ぶりの来日ステージ、台湾レトロの象徴である昔ながらの雑貨店「柑仔店」(カマティウム)の自撮りスポットが登場。意外と難易度が高い「缶倒し」や、日本と事情が異なる「輪投げ」「柵バスケット」などの体験スポットもあります。 日本人の台湾好きに人気、台湾スイーツ「タロ芋ミルク」(芋頭牛奶)(画像:一般社団法人台湾を愛する会) 台湾フェスティバルは、2014年から開催。主催者によると、来場者は年々増え、2019年には25万人に達したとのこと。今回は過去2年あった入場制限をなくし、30店舗以上が出店しています。マニアックな台湾グルメやステージなど、東京にいながら「台湾」が体験できますよ。 ■第9回 台湾フェスティバル(TM)TOKYO2023 開催場所:東京都上野恩賜公園・噴水広場 TEL:050-3580-6694(イベント事務局) 開催日程:2023年6月15日(木)~18日(日) 開催時間:10:00~21:00(最終日19:00まで) アクセス:京成本線 京成上野駅より徒歩3分 JR、東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅より徒歩5分 都営大江戸線 上野御徒町駅より徒歩8分
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