タダで「多言語マスター」になれるかも? 東京外大の学習サイトがツイッター6.7万いいねで話題に
あっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されています。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。東京外大の無料学習サイト 国内の外国語大学の最高峰として知られる東京外国語大学(府中市朝日町)。現在、同大のいかにも外国語大学らしい無料学習サイトがツイッター上で話題になっています。いいねの数は、8月8日時点でなんと6.7万も。 そんなサイトの名前は「東京外国語大学言語モジュール」。モジュールとは「単位」「部品」を意味する英単語です。 東京外国語大学言語モジュールのウェブサイト(画像:すきえんてぃあ@書けさんのツイート) サイトの説明文には、 「東京外国語大学大学院の21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」の研究成果を活かして開発した,新しいインターネット上の言語教材です。英語以外の言語教材は,主として大学生が初めて新しい外国語を学ぶための教材を想定しています。英語については,小学校での総合学習や中学校で初めて学ぶ外国語としての英語を念頭において開発しました」 と書かれています。 サイト内には英語を始め、ドイツ語やフランス語などのメジャー言語から、ウルドゥー語やベンガル語などのマイナー言語まで、計27言語がそろっており、外国語に関心のある人には大変興味深い内容となっています。 試しに英語のボタンをクリックしたところ、 ・発音モジュール ・会話モジュール ・文法モジュール ・語彙(ごい)モジュール の四つがあらわれ、各ページにジャンプできるようになっています。これらを駆使すると、語学学習で大切な表現や発音、語彙などの繰り返し学習が自然にできるそうです。 「多言語学習をしているとここに行き着く」「多言語学習をしているとここに行き着く」 そんな便利なサイトをツイッターで紹介したのは、趣味で多言語を学習しているという、理系のすきえんてぃあ@書けさん(@cicada3301_kig)です。 府中市朝日町にある東京外国語大学(画像:(C)Google) 早速、すきえんてぃあ@書けさんに話を聞きました。 ――とても凝ったなページですね。 ラオ語(タイ諸語のでラオスとタイに分かれて住むラオ族の言語)、モンゴル語などいくつかの言語は、このページがインターネット上で特に詳しい情報源です。そのため、多言語学習をしていると自然とここに行き着きます。言語によって充実具合に差はありますが、詳しい文法の説明と音声データがそろっていて便利です ――実際にこのページを使いましたか? 広くさまざまな言語を知るために使っています。会話のためではなく、言語類型論や比較言語学など、多言語を広く知る必要がある学問のため、さまざまな言語の文法、語彙、文字の発音を把握しています。僕は実用目的ではありませんが、世の中には「ポリグロット」といって、多言語を学習して使いこなす人たちがいるので、そういう人にも役立つと思います。 ――記事の読者にメッセージを。 ツイッターには趣味で数十言語にわたる多言語学習をしている中高生、大学生、社会人がいます。言語学という学問の知名度は高くないため、これを機に興味を持っていただければ。 なお今回の投稿に対して、ツイッター上には 「おもしろーい♪」 「めちゃくちゃ嬉しい。しかもタダ」 「早速タイ語行ってみます」 「阪大外国語学部にもビデオ教材たくさんある」 「Duolingoもおすすめです」 などの感想が寄せられています。
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