大自然の恵みに癒されて――伊豆・奥下田の秘湯「観音温泉」が、今の私たちにどうしても必要な理由[PR]

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大自然の恵みに癒されて――伊豆・奥下田の秘湯「観音温泉」が、今の私たちにどうしても必要な理由[PR]

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東京は何でも手に入る完璧な街――。そんな東京にも足りないものはあることに、2020年、私たちは気づきました。人混みへの不安や、自粛生活で感じるストレス……。何もかも変わってしまったかに見えたコロナ禍でひとつだけ、少しも変わらず存在し続けたものがありました。それは東京では手に入らないもの。大自然の恵みと、絶え間ない季節の巡りです。

春到来を告げる野鳥と山菜

 しんと静まり返った深い山々から、かすかに聞こえ始めるセキレイの鳴き声。チチチ、チチチというその声に、この地を訪れた人々は春がすぐそこまで来ていることを知ります。

 やがてタラの芽が顔を出し、それを求めてイノシシたちが走り始めた頃、木々は冬のあいだに蓄えたエネルギーを新芽に変えて、あたり一面をふたたび新緑の風景へと一変させるのです。

伊豆・奥下田の山あいにある「観音温泉」。4棟の館や農園、自社工場などを擁するにもかかわらず「ぽつんと」建っているように見えるのは、それだけ周囲の山々が深く、広大なため(画像:加藤修司)



 ここは伊豆半島・南部に位置する、下田市の深い山奥。

 伊豆急下田駅から車でおよそ20分、市街地を抜け、人里を離れ、さらに続く細い細い一本道を登った先に、源泉かけ流しの秘湯旅館「観音温泉」はあります。

高く伸びた木々の間を縫うようにして続く細い一本道の先に、「観音温泉」はある。なぜ、こんな山奥に源泉を見つけることができたのだろう?(画像:加藤修司)

 豊かな源泉が絶えず湧き出るこの場所には、1972(昭和47)年の創業以来、都会の喧騒に疲れた人たちが“癒し”を求めて足しげくやってくるといいます。

 それもそのはず。東京からわずか2時間半とは思えない雄大な自然はもちろんのこと、その源泉は「美人の湯」とも「奇跡の湯」とも呼ばれる、極めて希少な泉質なのです。

敷地内の坂道をさらに上っていくと、本館の玄関が見えてくる。そのすぐ横には観音さまの像も(画像:加藤修司)

「ここにあるものはすべて自然の恵みです。その恵みに感謝しながら、自然の力を少し分けていただいています」。そう語るのは観音温泉の2代目会長、鈴木和江さん。会長の言葉が表す意味は、ここに滞在すればすぐに理解できるでしょう。

自然の音に心をゆだねて

 観音温泉の広い敷地には趣の異なる四つの館があり、客室は全部で55室を数えます。

 雄大な風景を望める開放的な窓に加えて、かけ流しの源泉を楽しめるプライベートな浴室が備えられている部屋もあり、人との接触をできるだけ避けたい今のご時世にも大変ありがたい心配りです。

広々とした客室では、大自然の風景とプライベートなお風呂(右奥)をゆっくりと堪能できる(画像:加藤修司)



 広々とした部屋に入ると、聞こえてくるのは風が木々を揺らす音、そして野鳥のかすかな鳴き声だけ。都会の生活では触れることのない「静寂」にまず驚いて、その静けさの中にいくつもの自然の音があることを発見してもう一度驚きます。

 自然って、こんなにもおしゃべりだったんだ。その声に耳を傾けずにいたのは人間の方かもしれません。「すべては自然の恵み」と語る鈴木会長の言葉を思い出し、この場所には東京とは全く違う空気と時間が流れていることをあらためて感じます。

源泉 その始まりは1963年

 深い山々に抱かれた秘湯、観音温泉。

 最大の魅力である「源泉」の始まりは1963(昭和38)年。創業者である小林運正さんが全くの未開地だったこの山を買い、試行錯誤と苦心のすえに掘り当てました。

創業者の小林運正さんが1963年に掘り当てた観音温泉の源泉。1号から3号までの源泉に建てられている赤いやぐらのイメージ(画像:加藤修司)

 夢枕に立った観音さまのお告げに導かれるようにして見つけ出したから、「観音温泉」。現在1~3号までの源泉が湧くその泉質は、後(のち)の調査で、奇跡的なまでに健康と美容のための好条件を兼ね備えていることが判明します。

 まず、触れただけで分かるまろやかな超軟水。そして肌表面をなめらかに整える強アルカリ源泉。さらに、“美肌成分”として注目されるミネラルの一種シリカ(ケイ素)もたっぷりと。

「お肌がツルツルになった」、「アトピーが良くなると聞いた」、「神経痛の保養で滞在しに来た」――。そんなうわさが人づてに広まり、全国各地からリピーターを集める名湯となりました。

初めて触れるトロトロ湯

 ただし源泉の本当の“効能”を知るには、どんな言葉で説明されるよりも自分の体で体感するのがいちばん。

触れただけで分かるほどのとろみがある、強アルカリ・超軟水の観音温泉。実際に入ればその良さはすぐに分かるはず(画像:橋本真美)



 朝晩はまだ少し肌寒い春、大浴場の露天風呂に冷えた体をゆっくり沈めると、そのとたんにトロリと柔らかい肌当たりのお湯に全身をくまなく包み込まれました。

 ほかの温泉では体験したことのないトロトロ感! お湯にしっかりとくるまれて、自分の体がほっと脱力していくのが分かります。

 あたたかく、優しい。思わずふーーっとため息がもれました。肩から腕までそっとなでれば、長い冬の間こわばって硬くなっていた肌が柔らかさを取り戻し、生き生きとよみがえってくる手ごたえを感じられるのです。

源泉の力を食にも生かす

 貴重な源泉を味わえるのは、お風呂だけではありません。観音温泉では、お客さまの体にかかわるすべてにその“効能”を生かそうとする思いが、おもてなしに詰まっています。

 たとえば、提供されるお食事もそのひとつ。

食卓に並ぶお料理はどれも源泉を使って調理されたもの。地場産の食材にこだわっているのも観音温泉の特長だ(画像:橋本真美)

 やわらかく仕上げた小鉢の煮物から、お出汁がよく浸みた魚介の鍋、ふっくら炊き上がったサクラエビの釜飯まで、お料理に使うお水はすべて源泉を使用しているのだそう。あの超軟水は、食材のうまみを引き出し、引き立てる効果も備えているのです。

 家庭ではもちろん、東京のどんな高級レストランであってもこの味わいは出せないでしょう。

自然に対する敬愛と信頼

 お料理へのこだわりはほかにもあります。

 お刺身のキンメダイやイセエビ、アワビなど、あらゆる食材に地場産のものを選んでいる点。それから、観音温泉の敷地内にある自家農園で採れたばかりの新鮮なお野菜をふんだんに使っている点。お野菜はもちろん、たっぷりの源泉を与えて育てたものです。

敷地内には農園があり、トマトなど数十種類の野菜を1年じゅう栽培している。使用する水は、もちろんあの源泉だ(画像:加藤修司)



 地産地消の生鮮から調理に使う水まで、これほど徹底して食材にこだわるのは、鈴木会長自身がこの土地が持つ自然の力と効能を深く信頼し、敬愛しているからです。

お客さまの声に寄り添う

 父である創業者から2代目を引き継いで以降、現在(2021年)に至るまでの45年間、鈴木会長は一貫して「自然への敬意と、お客さまの声に耳を傾ける姿勢を大切にし続けてきた」と語ります。

自然の力への感謝と敬意、そしてお客さまの声にいつも耳を傾けてきたと話す鈴木会長。その人柄ゆえ、お客さまから人生相談を持ち掛けられることも(画像:橋本真美)

「初めていらっしゃる方も、常連の方も、ここへ来てくださったお客さまのご指摘はすべて大切なご助言です。『次にいらしていただくときまでに、必ず実現させておきますから!』とお約束したことも、これまでいくつもありました」

 その好例とも言えるのが、数多くの有名俳優や美容家たちも愛飲している飲用水「飲む温泉 観音温泉」です。

 もともとはここの常連だったお客さまが「温泉水を持って帰って家でも飲みたい」と申し出たのがきっかけで、1998(平成10)年に販売を開始。3年後には敷地内に自社充填(じゅうてん)工場まで建設しました。

 くみ上げてすぐの源泉をそのままボトリングした「飲む温泉 観音温泉」。コロナ禍で健康志向が高まった2020年には、売上前年比1.5倍という伸びを記録するほどの看板商品となりました。

要望に応え化粧品も開発

 客室や大浴場、そして本館の売店にも並ぶ化粧水や美容液、乳液、ボディソープといったオリジナルのスキンケア商品も、お客さまの要望に応えて生まれたものです。

 以前、源泉を使った手作り石鹸(せっけん)をお客さまにプレゼントしていたところ「もっと欲しい」という要望をいただいて次々と商品化したのだそう。今ではシャンプーやコンディショナー、メイク用ファンデーションまでそろう一大シリーズとなりました。

 各商品のベース成分である「水」はもちろん源泉。毎日のスキンケアでも観音温泉で入浴した後のようなツルツル美肌を目指せると、お土産に買って帰る人が後を絶たない人気商品なのだとか。

お客さまを乗せて観音温泉を目指すヘリコプターのイメージ(画像:観音温泉)



 また、ヘリコプターを利用して訪れるお客さまも多いといい、敷地内には専用のヘリポートまで整備されています。

自然に教わることばかり

 すみずみまで行き届いたお客さまへの心づくし。そうした“おもてなし”もすべて「自然の恵みがあってこそ」のものなのだと、鈴木会長は強調します。

「お料理でお出しするタラの芽などの山菜、山芋、それからタケノコは、どれもこの山で採れたものです。イノシシも食べに来ますので、いつもイノシシと格闘しながら採っているのです」

「でも、(毒のある)スイセンはイノシシも絶対に食べません。どの植物に栄養があるのか、おいしいのか、生き物はちゃんと知っているのでしょう。私たち人間は、自然から教わることばかりです」

雄大な風景を眺めながら浸かる温泉は、訪れた人たちに自然の尊さを思い出させてくれる(画像:加藤修司)

 コロナ禍で自宅にこもりきりだった生活では「季節」を感じる機会が激減しました。都会での暮らしなら、なおさらです。

 でも、東京からわずか2時間半ほどの距離に、こんなにも豊かな自然と季節を体感できる場所があるとは、知らずに過ごすなんて何とももったいないことです。

本当に必要なものとは?

 コロナ禍でたびたび使われた「不要不急」という言葉は、私たちに「本当に必要なものは何か?」と繰り返し問いかけました。

 その答えのひとつが、観音温泉にはあります。

 コロナ禍でも感染対策を万全にしながら訪れたという利用者たちの、「心も体も芯から癒されたのを感じた」、「ずっと忘れていた自然の力を感じることができた」「ここに来られて本当によかった」という感想が物語っています。

 コロナ禍や日々の仕事で疲れた人に今こそ必要なのは、観音温泉と自然が持つ「癒しの力」なのです。

●伊豆奥下田 飲泉・自家源泉かけ流しの秘湯「観音温泉」 概要
・住所:静岡県下田市横川1092-1
・電話:0120-01-9994 / 0558-28-1234
・営業:年中無休
・客室数:和室50室、和洋室5室、計55室
・アクセス:東京駅から特急「踊り子号」で下田駅まで(2時間37分)
      東京駅から新幹線「こだま」で熱海駅、伊豆急行・下田駅まで
      下田駅から送迎バスで約20分
・公式サイト:https://www.kannon-onsen.com/
・ECサイト:https://takinogawa.net/index.html

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