ネット騒然、やよい軒「おかわり」有料化 今後どうなる? 専門家に聞く

2019年4月22日

ライフ
ULM編集部

定食チェーン「やよい軒」の「ご飯おかわり無料」サービスがインターネット上で話題を呼んでいます。その狙いはなんでしょうか。専門家に聞きました。


米価の高騰も要因のひとつ

 今回の件について、調査会社「NPD Japan(エヌピーディー・ジャパン)」(港区高輪)のシニアアナリストで、外食産業に詳しい東さやかさんに話を聞きました。

ーー今回の有料化について、どのように見ていますか。

 外食企業は、今利益を出せなくてあえいでいます。理由は、原材料高、人件費高にあります。売上が伸びても、利益が減っている企業が多いのです。プレナスも例外ではなく、2019年2月期第3四半期の連結最終損益は、4.1億円の赤字(前年同期は24.7億円の黒字)に転落しました。

 米の価格も非常に上がっています。10月には消費税増税もあり、節約志向で特に外食は客数減が見込まれますので、今後どのように利益を取っていくのか、各社考えあぐねていると思います。

 そこで、おそらくおかわりを有料化を考えているのだと思います。おかわり対応する店員の負担減も一因かもしれません。プレナスが経営する「ほっともっと」はのり弁当を昨年値下げし、客数は増えたかもしれませんが、利益がとれなかったのかもしれません。ですので、安いイメージだけでなく、別の方向性も模索しているのではないでしょうか。

ーー「やよい軒といえば、おかわり自由」というイメージを持っている人もまだ多いようです。同店のそのような「代名詞な存在」を外してしまって大丈夫なのでしょうか。

 大丈夫かどうかは、まだプレナス自体もわからないので、一部店舗での実験という形をとっているのだと思います。客数が大幅に減るのか、それとも客数減よりも利益率改善効果が高いのか、実験結果を見て決めると思います。

 インターネット上は若年~中年男性の意見が強いので、実際のやよい軒の客層とおかわり無料だけが魅力なのか、分からないです。

ーーネットで話題となった、日刊ゲンダイの記事では「今は、ガッツリ食べる若者があふれている時代ではない。高齢化社会や健康志向が強まる中、小食のニーズに配慮して、価格帯に“メリハリ”をつけたかったのでしょう」と、専門家がコメントを寄せていました。

 全店舗で突然実施すれば、うまくいくとは思えませんが、一部店舗での実験のため、うまくやっていると思います。実験 → 検証 → 全店実施の場合はどうコミュニケーションするかにかかってくると思います。

 うまくいかず全店実施しない場合、ネットで騒ぎになったことから、これまでおかわり無料だってことを知らなかった人がそのことを知り、逆に客が増えるという効果になるかもしれません。また、客数が多少減っても利益がとれるのであれば、結果オーライではないでしょうか。

 全面禁煙を実施した串カツ田中のように、喫煙者は減っても、今後ターゲットにしたい子供連れが増えるといういい結果になっています。ターゲティング、今後のビジョンを明確にして、顧客としっかりうまいコミュニケーションを取れる、または他の対策をとれればうまくいくかもしれませんね。

新しいバリューの獲得が必要


【写真】リーズナブルで人気のやよい軒のメニュー

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