96年前に創業、神保町のカレー店「共栄堂」が愛され続ける理由

近年、「カレーの街」としても有名になった神田神保町に1923年創業の老舗店「共栄堂」があります。そんな同店の歴史と魅力に迫ります。


唯一無二の旨みの正体は?

「それぞれのカレーは一見、同じソースに見えるかもしれませんが、素材に合わせてカレーソースをひとつひとつ仕込んでいるんです」と宮川さん。

共栄堂の看板。店は螺旋階段を下った地下にある(撮影:ULM編集部)

 確かに、どのカレーも褐色でトロトロの風情で同じソースに見えるけれど、それぞれ微妙に味わいが異なるのです。ちなみに、私の一番のお気に入りはポークカレーです。

 その美味しさの秘密は、各種油脂で20種類のスパイスを焙煎し、ジャガイモやニンジン、ニンニク、ショウガを合わせ、ブイヨンで伸ばし煮込む、という作業にあります。ソースのトロトロとした食感は小麦粉ではなく、野菜が解け込んだ自然な粘度なのだそうです。

 特筆は、とにかく注文してからカレーが出てくるのがすこぶる早いこと。だから腹が減って我慢できないときや、仕事の忙しい合間にはホントに重宝します。またサービスで提供されるコーンポタージュ、これも旨いんだな。

 前述の通り、神保町界隈は学生時代によく通った街ですが、30歳の頃に隣町、駿河台にあった出版社に転職してから、さらに神保町との深い関わり合いを持つことになりました。
その当時、インドカレーの「エチオピア」が開店し、この店を起爆剤に神保町はカレーの街として認識されはじめた気がします。確かカレー屋は30数軒ほどしかありませんでしたが、現在は150店舗ほどに増殖しているようです。

 そんな神保町の来し方行く末を大正時代から見守ってきた共栄堂。神保町散策の合間に、インドネシア、スマトラ島の異国情緒たっぷりなカレーをぜひ楽しんでいただきたいものです。


画像で見る「日本最古」のカレー店

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