サバの水揚げ日本一、茨城県発のサバ専用酒とは?「ほかの料理とは合いません」

2019年4月3日

ライフ
ULM編集部

空前のサバブームのなか、日本一のサバの漁獲高を誇る茨城県でふたつの酒造がサバ専用酒を開発。昨年(2018)発売されたのが「SABA de SHU(サバデシュ)」、今年3月に「SABA de CHU(サバデチュウ)」が新発売されました。それぞれ、どんなお酒なのでしょうか。


「目的は茨城の地方創世」、ひたすらサバと合わせて味を追究

 吉久保さん曰く、「焼酎でもサバ専用酒を作り、日本酒の『SABA de SHU』に対して『SABA de CHU』と名付けたら面白いかと思っていたところ、明利酒類さんが焼酎を使ってサバ専用酒を開発していると知り、この名前を使ってもらいました」とのこと。

明利酒類の前身となる「加藤酒造店」は安政年間に創業。写真は同酒造の歴史がわかる「別春館」の内部(画像:明利酒類)

 明利酒類の加藤木さんに、サバ専用のリキュール(焼酎ベース)を作ろうと思った理由を尋ねると、「茨城の地方創生のために」との答えが返ってきました。

「茨城県は残念なことに、『都道府県の魅力度ランキング』で最下位が6年も続いています。なんとか県のイメージをアップさせることができないかと思ってきたなかで、2018年の『今年のひと皿』にサバが選ばれました。茨城はサバの漁獲高が日本一ということもあまり知られていないので、そんな県の魅力をサバ専用酒を通してアピールできたらと思ったことからです」(加藤木さん)

 その酒造りは一筋縄ではいきませんでした。「半年間、ひたすら原料の配合を変えてサバとの相性を試し、居酒屋のサバ料理と合わせてみたり、社員やその家族に感想を聞いてみたりしました。その意見がバラバラで、配合がなかなか決まりませんでした」。

 食中酒、かつサバ専門のリキュールとなると、原料の選択肢は広くもそのストライクゾーンは狭い。とにかく、「サバとの味わいの相性」で原料や配分を決め、結果、使われたのは、焼酎甲類(連続式蒸留焼酎)に、蜂蜜、水飴、レモンエキス。

 原料から、甘酸っぱい味わいを想像しましたが、飲んでみると甘みはほぼ感じられず、レモンエキスが効いている印象を受けました。それでいてレモン特有の苦味や酸味はマイルド。サバの旨みを引き立てる食中酒らしい味に仕上がっていました。

 アルコール度数が16度あるので、ロックにしてレモンを搾って飲むと、さらにスッキリとした味わいになります。加藤木さん一押しは、煮込みや焼きサバ、炙りサバだそうです。

 ボトルのラベルは、2匹のゴマザバがキスをするイメージがモチーフとなっていて、SABA de CHUの「チュウ」にかけています。「カップルにも楽しんでもらいたい」との想いもあるそうです。

 SABA de CHUは、都内ではABS卸売センター足立店で2019年4月半ばより販売予定のほか、明利酒類のHPから購入できます。サバ漁が盛んな茨城県発のSABA de SHUとSABA de CHU。飲み比べてみるのも一興です。


寛政2年に創業した吉久保酒造の酒蔵(7枚)

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