金町駅北口、大型再開発で「タワマン」建設へ――「都内唯一のあの施設」はどうなる?
2022年5月9日
ライフ常磐線などが乗り入れる金町駅の北口には、50年近く続く「都内唯一」の名物施設があります。金町駅周辺の大型再開発とその名物施設の行方について、都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。
「タワーマンション」核の建物に――ヨーカドーと自動車学校はどうなる?
それでは、再開発によって金町駅北口はどう生まれ変わるのでしょうか。
「東金町一丁目西地区再開発」の中核事業者である三菱地所グループと三井不動産グループによると、再開発は1期と2期に分けて行われ、まず最初に1期部分としてヨーカドー西側にある平面駐車場付近に地上5階・地下2階の低層棟を建設。その後、2期部分として現在のイトーヨーカドー周辺に地上40階・地下2階、高さ約150メートルの高層タワーマンション(約860戸規模)を建設する計画。着工は2022年度中、総事業費は約700億円で、すべての完成は2030年度を予定しています。

イトーヨーカドー金町店は、この再開発に先駆けて2022年9月4日での閉店を発表。そして、金町名物ともいえる都内唯一の屋上自動車学校も再開発で見納めになる…かと思いきや、実は再開発計画によると自動車学校は低層棟の屋上に「復活」する予定。今後は日本唯一「タワーマンションの付け根にある屋上自動車学校」と呼ばれることになるかも知れません。

一方、この低層棟には商業施設が設けられることも決まっているものの、イトーヨーカドーが再出店するかなどといった具体的な店舗構成については2022年4月時点では発表されていません。
商業施設部分について、三菱地所グループと三井不動産グループは「大型店や専門店からなるモールを整備する」としており、金町地区では最大規模の商業施設となる計画。商業施設運営を得意とする事業者だけに、完成後には地域の新たな大型ショッピングスポットとして話題を呼ぶことになるでしょう。

金町駅周辺では、イトーヨーカドー周辺地区以外においても大型再開発が検討されている街区があります。庶民的な商店街で知られる街も、近い将来にはその姿が一変するかも知れません。

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