今さら聞けない? 新交通システム「ゆりかもめ」「日暮里・舎人ライナー」のメリットとは結局何なのか

都内には「ゆりかもめ」「日暮里・舎人ライナー」というふたつの新交通システムが走っています。その画期性について、フリーライターの小林拓矢さんが解説します。


臨海副都心エリアをこまめに停車する「ゆりかもめ」

 新橋から豊洲を結ぶゆりかもめはこの2区間を結ぶというより、臨海副都心エリアと都心や豊洲、あるいは臨海副都心エリア内を移動するのに便利な交通機関として営業しています。新橋から有明まで開通したのが1995(平成7)年11月、有明から豊洲まで開通したのは2006年3月です。

 この路線で興味深いのは、臨海副都心エリアへのアクセスを確保するため、通常ではありえないほど遠回りをし、細かくいろんなところに寄っていることです。

 早速、新橋から乗ります。土曜の午後に乗った際には、臨海副都心エリアへ遊びに行く人が多い印象でした。途中竹芝では伊豆諸島方面へ向かう船が出発する竹芝ふ頭に連絡します。ふ頭や倉庫が集まるエリアを通過しながら、平日にはこのあたりへの通勤アクセスにも利用されるということを想像します。そしてループ線。いよいよレインボーブリッジを渡ります。

 最初の駅はお台場海浜公園。ここから南西へと進みます。台場はフジテレビの最寄り駅です。

 ここから方向を変えて、南東へ。休業中の船の科学館が近くにあるのは、東京国際クルーズターミナル。また方向を90度変えて、テレコムセンター。このあたりは通信関係のオフィスなどの拠点が充実しています。平日の利用客も多いのでしょう。方向を2回変えて、巨大商業施設・ヴィーナスフォートがある青海へ。なお、ヴィーナスフォートは近く閉館し、新しい商業施設ができる予定です。

 東京ビッグサイトは、東京ビッグサイトの最寄り駅。コロナ禍に、東京ビックサイトでコミックマーケットが行われた際には、「ゆりかもめ」を大増発し、自動運転の特性を生かした運行が行われました。

 有明をすぎると比較的新しい区間に入ります。車窓を見ると東京オリンピックの会場だったのでは、という感じのところが多く見られます。堂々たる豊洲市場が近づくと、市場前。豊洲市場へのアクセスとしても「ゆりかもめ」は使用されています。そして豊洲へ。タワーマンションが林立する地域であり、駅近くの公園では子どもたちが遊んでいます。

豊洲では東京メトロと接続する(画像:小林拓矢)




 この間、乗客が乗ったり降りたりを繰り返し、地域への便利なアクセス交通機関として使用されていることがわかります。駅の設定も、一般の鉄道に比較すると細かな設定が可能であり、それゆえに利便性も高まります。近くを走る「りんかい線」が臨海副都心エリアでは3駅しかなく、直線で走っていることを考えると、小回りが利いていて優れた交通機関だと考えられます。

 もう一つの新交通システムは、住宅地の利便性のためにつくられました。

バスの混雑を解消するための「日暮里・舎人ライナー」


【画像】今と全然違う? 「ゆりかもめ」が無かったころのお台場

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