店舗が減っても安泰? 小売り不況の時代に「丸井」が強いワケ

8月に閉店した池袋マルイ。しかし、意外にも活路があるようです。いったい何でしょうか?


時代とともに店舗の在り方が変化

 1990年代後半になると、マルイ各店は

・マルイシティ
・マルイファミリー

などと名称を変更します。

 また2000(平成12)年には、自社ビルではなく、ららぽーとTOKYO-BAY(千葉県船橋市)に専門店4店開設するなど方針を転換。さらに2003年には、グループを一体化する再編を行い、ヴァージン・メガストアーズ・ジャパンはカルチュア・コンビニエンス・クラブに売却されました(2005年)。

渋谷区神南にある渋谷モディ(画像:(C)Google)




 2010年代には、各店舗の閉店や名称・業態の変更が相次ぎました。渋谷本館はさまざまなカルチャーを取り入れた渋谷モディ(渋谷区神南)に、映画館・新宿バルト9のある新宿マルイアネックス(新宿区新宿)は、アニメを始めとするさまざまなポップアップショップが出店するマニアックな店舗に成長しています。

 また2000年代、楽天内にショップをオープンしたことを端緒として、現在は自前のECサイト「マルイウェブチャネル」を運用し、時代に沿った営業を行っています。この背景には、日本のアパレル業界がそうであるように、丸井もファッション中心の業態では生き残れなくなったことがあります。

 しかし実は、丸井にはこれらのピンチをカバーする「ふたつの柱」があるのです。

エポスカードという大きな存在

 前述のとおり、かつて丸井といえば赤いカードでした。入会金・年会費不要のクレジットカードは、少額の分割払いが可能なことから、若者を中心に人気でした。現在、赤いカードの代わりに発行されているのが「エポスカード」です。

 これは、株式会社エポスカードが丸井の子会社として発足してから発行され始めたもの。Visaを発行できる権利を持っており、メインのエポスカードのほかに「エポスカードVisa」の発行も行っており、2021年9月の会員数は706万人となっています。

 このエポスカード事業が、丸井グループの現在における柱のひとつとなっています。エポスカードは、買い物や各種特典のほかに特徴があります。それはコラボレーションの多さです。なんといっても券面コラボのバリエーションは、ほかのカードの比ではありません。

2021年7月から発行された「七つの大罪 エポスカード」(画像:丸井グループ)

 アニメとのコラボが多いのが特徴で、

・ポケットモンスター
・エヴァンゲリオン
・プリキュア

などのカードを発行し、ファンの所有欲に訴えかけています。

 このエポスカード事業は、割賦販売から始まった丸井の「神髄」といえ、いまも事業を支えています。2021年4月期から9月期までの連結決算はこれらの事業が好調で、増収増益となりました。

テナント化する丸井


【画像】今月4日からスタート! 有楽町マルイの館内移動サービス「Marui Mobility Service」を見る

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