東京の地下を走る「地下鉄」と「普通の鉄道」 両者の違いはいったい何なのか?

東京では地下鉄ではない「普通の鉄道」も地下を走り、多くの人が利用しています。両者の違いは一体何なのでしょうか。フリーライターの小林拓矢さんが解説します。


地下駅としての東京駅

 まずは東京駅から京葉線に乗ります。東京駅の京葉線ホームは、いわゆる「東京駅」として想像されるエリアから離れています。もともとは成田新幹線のホームを設置するための場所で、かつ、そこしか空いている場所がなかったため、あの位置にホームが設けられました。

 地下駅にしては堂々たる空間です。ホームに着くまでに、

・駅そばや改札などがある地下1階
・ふたつのホームに人を振り分ける地下3階
・2面4線のホームがある地下4階

となっています。地下空間としても相当な規模。単独の地下鉄駅でこれほどの規模のところはないでしょう。

 1番線・2番線は武蔵野線と特急列車のホーム、3番線・4番線は京葉線の普通列車と快速列車のホームです。

 普通列車に乗ってみます。八丁堀・越中島と停車しますが、駅間距離が長く感じます。すぐ停車するのではなく、制限速度いっぱいで走っている時間が果てしなく思えてきます。

越中島駅(画像:小林拓矢)




 いったん越中島駅で降りてみましょう。ここは東京海洋大学越中島キャンパス(江東区越中島)の最寄り駅です。この駅は東京23区の駅のなかでもっとも利用者の少ない駅として知られています。2020年には乗車人員は4126人です。駅の空間は広く設けられています。
 この駅は1990年に開業した比較的新しいものです。バリアフリー設備としてはエレベーターが設けられています。階段が多く、地上に出る直前にはいったん地上よりも高い位置まで上がって、そこから数段降りるという形になっていますが、おそらく水害対策でしょう。近くには東京海洋大学のほかスポーツニッポン新聞社東京本社(同)やマンションなどがあります。

地下を普通の鉄道のように列車が走る

 次にやってくる列車を待っている間に、2本の列車が通過していきました。1本は特急列車です。

東京海洋大学越中島キャンパス(画像:小林拓矢)

 255系特急型車両で、勝浦へ向かう「わかしお」。東京の地下鉄で特急車両が走ることは、東京メトロ千代田線から小田急に直通する列車しかありません。しかもその車両は地下鉄路線を走るために貫通扉などの設備を設けています。普通の特急列車が、普通に地下を走る。これも興味深いところです。もう1本は快速列車でした。

 武蔵野線方面に乗り入れる列車がやってきて、それに乗ります。潮見手前で、地上に出ていきました。ここからは高架区間です。このまま西船橋まで行って総武緩行線・総武快速線と乗り継ぎます。

「成田エクスプレス」も走る総武快速線・横須賀線


【画像】江東区・越中島駅の「奇妙な階段」を見る

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