「本当に効果あるの?」 SDGsをつい疑ってしまう人が知るべき過去と創造すべき未来
2021年11月26日
ライフ2015年9月に国連総会で採択されたSDGsは近年、大きな広がりを見せています。しかしその裏にはさまざまな思いがあることも事実です。文殊リサーチワークス・リサーチャー&プランナーの中村圭さんが解説します。
コンセプトストアが支えるSDGs活動
現在、世界中でSDGsに賛同するアーティストやクリエイターが増えており、さまざまな情報発信や商品開発が活発になりつつあります。
何も知らず、ただよいデザインと思って手に取った商品がSDGsに対応したもの(企業理念にSDGsをうたい、取り組みを推進している企業や団体の商品)だったということがあります。食品でも、よい素材を使って体によくておいしそうと感じるものがSDGsに対応したものだったりします。
もっとも、そのような商品には割高なものが多いのですが、感度の高いクリエイターがSDGsに参加することにより魅力的な商品が生まれ、消費者がそれを消費することによって、さらにSDGsの活動が大きくなっていくという循環が生まれるかもしれません。

例えば、コンセプトストア「SustainableThink.」はサスティナブルな商品を通じて、SDGsや地球環境について考え学ぶことのできるコンセプトストアです。2021年3月、有楽町マルイ(千代田区有楽町)に、4月には名古屋パルコにもオープンしました。
タイヤチューブから作られたトートバッグ、消防服をリサイクルしたバッグ、マヨネーズ工場から出る卵の殻をコースターやバスマットにアップサイクルしたものなど、デザイン性が高く興味を引かれる商品が並んでいます。
サスティナブルな素材を開発する工場・メーカーなどが、コンセプト作成や商品開発からローンチ、店舗販売までを一括で行えるラボショップとなっている点も興味深いところです。
このような店舗が増えていくと、自然とSDGsの取り組みに参加できるようになっていくのかもしれません。ご興味のある人はこのようなショップをのぞいてみてはいかがでしょうか。
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