猫への愛が半端ない! スタッフの思い入れがほとばしる都内「保護猫カフェ」3選

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猫への愛が半端ない! スタッフの思い入れがほとばしる都内「保護猫カフェ」3選

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まえだあすか

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コロナ禍で盛り上がる「ペット熱」。新しく飼い始めた人もいるのではないでしょうか。ペットショップで売られている猫はもちろんかわいいですが、「保護猫カフェ」へ足を運んでみるのはいかがでしょうか。東京都内の3店を紹介します。

コロナ禍でペット飼育者が増加

 新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が長くなったことにより、ペット需要が増えています。

 ペットフード協会(千代田区神田須田町)の調べでは、2020年に新しく飼われ始めた犬・猫の頭数はそれぞれ前年比14%増と、16%増。飼育頭数は、犬が46万2000頭に対して猫は48万3000頭。

 犬・猫ともに過去5年間で伸び率・飼育頭数が最も多く、同協会は「コロナの影響がうかがえる」としています。外出の機会が減る中で、自宅での“癒やし”を求めてペットを飼い始める人が増えているようです。

保護猫のイメージ(画像:写真AC)



 動物と触れ合うことで感じる、心が落ち着いたりストレスが軽減したりといった癒やし体験。

 日本アニマルセラピー協会のウェブサイトでは、「ペットを飼っている人は勝っていない人より、年間20%前後病院に行く回数が減ったというデータがある」と紹介されています。

 ペットを飼っている人は皆「うちの子は本当にかわいい」と口をそろえます。その言葉を聞くたびに「自分も飼いたい」という気持ちが強くなりますが、安易な気持ちで飼うことはお勧めできません。

 ペットを飼ったことがない人が、習性をよく知らないまま飼い始めることで「こんなはずじゃなかった」と結局手放してしまうケースが散見されるからです。

いまだ課題の多い殺処分

 環境省のデータによると、日本では1年間に5600頭以上の犬と、2万7000頭以上の猫が殺処分されています(2019年4月~2020年3月)。頭数の多い猫は、15年前と比べれば8分の1程度にまで減少したとはいえ、見過ごせない状況が続いています。

 殺処分をゼロにするためにさまざまな活動が行われていますが、その中の代表的なひとつが「保護猫カフェ」という取り組みです。

 近年、NPO法人などが積極的に猫カフェと業務提携して、新たな里親を探す「譲渡」業務を行っていることもあり、東京都内には多数の「保護猫カフェ」が展開されています。

 賃貸物件に住んでいるなどの理由から今すぐ猫を飼える状況にはないという単身者などが、それでも猫と触れ合える機会を求めて保護猫カフェを利用しており、需要と供給がマッチしているのです。

 保護猫カフェは、血統書付きの猫たちを飼育する「猫カフェ」とは少し違います。主にに保護された猫たちが集まり、来店客らと関わる中で新たな里親と出会うことを目的としています。

保護猫のイメージ(画像:写真AC)



 今までペットを飼ったことがないという人は特に、まず購入を考えるより先に保護猫カフェで猫とはどんな動物なのかを知ってみるのもよいでしょう。

 保護された猫たちと関わることによって、それぞれの性格やバックボーンを知ることができます。これは、ペットショップではなかなか味わうことのできない体験です。

 今回は東京都内にあるおすすめの保護猫カフェを、各店の思いと併せて紹介します。

1.「ネコリパブリック東京」

「ネコリパブリック東京(ネコリパ)」は、直営店と共同運営店計3店舗を都内に展開する保護猫カフェです。

 日本語で「猫共和国」という意味を持つネコリパの特徴は、“入国手続き”としてパスポートの発行があること。

 パスポートには「ネコリパ憲法」というルールが記載されており、それを読み、誓約することでカフェに入ることができるという徹底ぶりです。

 さらにネコリパには男爵、伯爵などの爵位(しゃくい)が設けられていて、猫の里親になったりたくさん入国(来店)することで爵位が上がっていくという特典システムがあるのだそう。

ネコリパブリック東京お茶の水店(画像:(C)Google)



 ネコリパの目標は、2022年2月22日までに猫の殺処分をゼロにすること。そして、「この世のすべての猫たちにお腹いっぱいになる幸せと、安心して眠れる場所を提供する」ことをミッションとしています。

 そのためネコリパでは、人気の高い子猫に比べて里親が見つかるチャンスの少ない成猫を優先的に預かり、触れ合う機会を多くつくっているのだとか。

 利用料金は、30分で平日1210円(税込み)、土日は1430円。都内3店舗はそれぞれお茶の水店(文京区湯島)、池袋店(豊島区西池袋)、西葛西店(江戸川区西葛西)です。

2.「Meooow!」

 次に紹介するのは品川区荏原にある「Meooow!(ミャーーーオ!)」です。

「Meooow!(ミャーーーオ!)」(画像:(C)Google)



 オーナーである山本正樹さんも、譲渡型の保護猫カフェで現在の飼い猫と出会ったのだと言います。そのお店に通い続けお手伝いをするうちに、里親の仕組みをより多くの人に知ってもらいたいと考え、自身のお店をオープンするに至ったのだそう。

 カフェにいるのは、小さな子猫から成猫までさまざま。公式サイトにはそれぞれの性格や特徴、健康状態が事細かに記されていて、1頭1頭を大切にされている様子が伝わってきます。

 利用料金は1時間1000円のワンドリンク付き。

3.「保護猫カフェきゃりこ」

 最後に紹介するのは、武蔵野市吉祥寺南町などに店舗を構える「保護猫カフェきゃりこ」。

 新宿と吉祥寺にある「猫カフェきゃりこ」の姉妹店で、こちらではおもに里親を募集することをメインにした保護猫カフェになっています。

 公式サイトに掲載されている在籍猫たちの紹介は、それぞれの性格が記されているだけでなく、里親を希望する人間のために「1匹で迎えていただけるお家を探しています」などの説明があるのも分かりやすく丁寧。

 それぞれの猫たちにとってストレスのない幸せな生活を送ってもらいたいという思いが伝わってきます。

 武蔵野店の利用料金は1時間1320円でフリードリンク付き。

保護猫という選択肢

 保護猫カフェについて紹介しましたが、どのお店も愛情を持って猫たちと接していることが伝わったのではないでしょうか。

 ペットショップに並ぶ猫たちは本当に愛くるしく、まるでぬいぐるみのようで、誰でもつい目を奪われてしまいます。しかし猫はどの子も例外なくかわいく、家にお迎えしたらたちまち「「うちの子は本当にかわいい」「世界一かわいい」と思うようになるでしょう。

 ペットショップへ直行する前に、一度「保護猫」という選択肢があることも思い出してみてはいかがでしょうか。

 保護猫カフェでもし家にお迎えしたいと思う出会いがあれば、各店のスタッフさんたちに飼い方の要点を聞くこともできます。

 猫カフェには「猫を追いかけ回さない」「無理やり抱き上げない」「フラッシュ撮影は禁止」などのルールがあります。人と猫が幸せに過ごすために、マナーを守って保護猫カフェを楽しみましょう。

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