店主が貫く頑固一徹ラーメン道 高田馬場の伝説「べんてん」の鮮烈な記憶【連載】ラーメンは読み物。(4)

雨後のタケノコのごとく生まれ、そして消えてゆく都内のラーメン店。そんな激しい競争を勝ち抜いた名店を支える知られざる「エネルギー」「人間力」をフードライターの小野員裕さんが描きます。


閉店2年で復活

 その後、田中さんの体調は和らぎました。また、息子さんの店を手伝いたいという意思を聞き、およそ2年のインターバルを経て、板橋区成増の地に2016年9月18日、復活しました。

 そのうわさは瞬く間に飛び火し、開店日には60人ほどの長蛇の列が。住宅街ということもあり、近隣からのクレームで警察も駆けつける騒動となりました。

 開店当初は息子さんが仕事に慣れていなかったこともあり、べんてんの一番弟子、早稲田「としおか」(新宿区弁天町)の岡部さんもしばらく店を手伝っていました。

「岡部も義理堅いよね。助かったよ」

と、田中さんがしみじみとつぶやいていたのを思い出します。

べんてんの内観。写真は移転後のもの(画像:小野員裕)




 現在は高田馬場時代と変わらず、常時20人ほどの行列ができています。サラリーマンだった息子さんは仕事ののみ込みが早く、今では田中さんと遜色のない仕事ぶりです。

 高田馬場時代と変わった点は、営業時間が11時~14時半と短くなり、麺の量は並盛り250g、中盛り300g、大盛り700gとなりました。

 また近隣の迷惑になるとの理由で、特別メニューも止めました。べんてんファンにとっては楽しみがひとつ減りました。

 現在コロナ禍により臨時休業をしていますが、世間の様子を見て、開店準備にとりかかっている最中です。


【画像】高田馬場時代の「べんてん」

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_10-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_11-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211014_benten_04-150x150.jpg

おすすめ

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画