一概に責められない? 都立高受験「男女別定員」が維持されてきた複雑な事情

全国の公立高校で唯一、共学校の男女別定員を設けている都立高校。東京都教育委員会が先日発表した男女別定員の見直しは、今後をどう変えるのでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。


他県とは異なる東京都の受験事情

 都内の公立高校の入試で、いまだに男女別定員があることは、一見すると時代錯誤のように受け止められますが、他の地域と同じように語れない事情もあります。

 23区を中心に中学受験が盛んな東京には、多数の私立中学が存在しています。東京都生活文化局のホームページ内にある資料「東京都の私学行政」には、182校ある私立中学の内訳が書かれており、

・共学校:82校(45.1%)
・女子校:68校(37.4%)
・男子校:32校(17.6%)

という結果が出ています。

 また、231校ある私立高校では

・学校:119校(51.5%)
・女子校:81校(35.1%)
・男子校:31校(13.4%)

となっています。

都内私立学校の割合(画像:東京都生活文化局のデータを基にULM編集部が作成)

 近年、男子校・女子校で男女共学化の動きもありますが、このデータからわかることは、都内の私立学校の場合

「女子の方が進学先の選択肢が多い」

ということです。

 私立学校では完全中高一貫化の動きもあり、一概に女子が有利であると断ずることはできませんが、前述の通り、東京都は私立学校が多いため、他の地域と同じように語れない事情が存在し、男女バランスには熟考を要します。

 東京都教育委員会は私立学校と連携して「高等学校就学計画」を策定し、都立高校や私立高校の募集人員を決めています。なお、都内の公立中学卒業生の人数等を基に作成された令和4年度の就学計画では都立高校4万600人、私立高校2万7600人を想定しています。

男女別定員を撤廃した後に起きること


【画像】高校受験の選択「本人主導」が9割以上! 志望校選びは「在校生の雰囲気」などを重視

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/211002_toritsu_03-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画