東京のゲーセンは大混雑! 90年代『バーチャファイター』ブームが教えてくれた「本気のゲーム道」とは

アーケードゲームとして1993年にリリースされ、大人気となった『バーチャファイター』。このゲームがこの後のゲームに与えた影響とは。フリーライターの猫柳蓮さんが解説します。


対戦台に人だかりができていた時代

 そのプレイの様子は次のようにつづられています。

「五十インチほどの画面にキャラクター二人が戦う様子が映っている。手前で、レバーやボタンを操作している人の目は真剣。両手がせわしなく動く。一方が負けると、新たな挑戦者が席に着く。この日は、周りに二十人ほどの人だかりができていた。空きそうにないので、コンピューター相手に戦ってもらった。全く相手にならない。「人とやる方が駆け引きがあって面白い」」

 特にイベントでもないのに対戦台に人だかりができていたことは、知らない世代には驚き、知っている人には懐かしさを感じさせます。

 記事からは、読者に格闘ゲームを伝えようとする記者の努力が見え隠れします。

「格闘技には決め技がある。篠原さんの得意技は相手の両足を持ってぶんぶん振り回すジャイアントスイング。いつしかついた名前がブンブン丸というわけだ。二月の全国大会では三位に入賞した」

 こうした記事が呼び水になり、われこそはという腕に覚えのあるゲーマーたちが週末の夜にゲームセンターへ集い、技を競い、勝負を介して友情を深めていくようになりました。

新宿区西新宿にある「クラブセガ 新宿西口」(画像:(C)Google)

 東京でも腕に覚えのある人の集まるゲームセンターがいくつかありましたが、なかでも2021年1月に閉店した「ゲームスポット21 新宿西口」と「新宿スポーツランド西口店(現・クラブセガ 新宿西口)」(新宿区西新宿)は、その対戦をひと目見ようとする人であふれ返りました。

『バーチャファイター』によって一気に高まった格闘ゲームブームによって『鉄拳』『ザ・キング・オブ・ファイターズ』など、さまざまな対戦格闘ゲームが隆盛を極めます。

 この頃、ゲームに対する社会の向けるまなざしが変化していました。それまで、ゲームはあくまで遊びであり、子どもが楽しむおもちゃであるという見方は根強く存在していました。

認知は「ゲームがうまいのはかっこいい」へ


【画像】10月開催『バーチャファイター』大会のファイナリスト

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