東京のゲーセンは大混雑! 90年代『バーチャファイター』ブームが教えてくれた「本気のゲーム道」とは

アーケードゲームとして1993年にリリースされ、大人気となった『バーチャファイター』。このゲームがこの後のゲームに与えた影響とは。フリーライターの猫柳蓮さんが解説します。


「格ゲーの本質」を追究したゲーム

 こうした感覚は、それまで映画や漫画などを通して知った「修業して強くなる」ことを自ら実感できる面白さでもありました。

 以降、多くのタイトルが生まれましたが、『バーチャファイター』の衝撃に叶うものはありませんでした。その人気は単に3Dという新技術を使っただけでなく、前述した「格闘ゲームの面白さの本質」を追究していたからです。

『朝日新聞』1994年7月18日付朝刊でインタビューに答えた鈴木さんは、次のように話しています。

「ゲームの楽しさは単純です。相手との勝ち負けと自分の能力のアップ。すぐれた作品はこの二つの要素をうまく満たしている。苦心するのはいかに見せるかなんです」

 こうして自宅で、あるいはゲーセンで研さんを積むゲーマーたちは、やがて次の境地にたどりつきます。それは、

「もっと強いヤツと戦いたい」

という心境です。

ゲームをする人のイメージ(画像:写真AC)

 ゲームに貴重な時間とお金を注いで高みを目指す若者たちは、日本人が好む「求道」の精神性が見られたのか、早い時期からマスコミも注目するようになります。

 鈴木のインタビューを掲載した『朝日新聞』は1995年3月27日付夕刊で

「ゲーマーと呼ばれる、新しい職種が根付き始めている」

と記しています。

 2021年現在、プロゲーマーは珍しくありませんが、1995年時点でゲーマーを「職種」と記しているのは先見の明(めい)があります。

 この記事では「ブンブン丸」の異名を持つ篠原元貴さんへの取材に多くの行数が割かれています。「新宿ジャッキー」こと羽田隆之さんと並ぶ、当時の『バーチャファイター』ファンなら知らない人はいないつわものです。

対戦台に人だかりができていた時代


【画像】10月開催『バーチャファイター』大会のファイナリスト

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