1000年も前の作品に出会える! 映画『時かけ』が教えてくれた「博物館」という名の奇跡について

当たり前のように存在している「博物館」は、実は“奇跡”を集積したような場所――。その偉大さを教えてくれた映画『時をかける少女』を下地に、チアライターの成田愛恵さんが東京国立博物館の歴史をたどります。


鍵となるコレクションがある「東京国立博物館」

 本作の聖地のひとつは上野にある東京国立博物館(台東区上野公園)です。

2021年夏、細田監督の最新作『竜とそばかすの姫』公開に先立ちdTVで配信された『時をかける少女』(画像:(C)「時をかける少女」製作委員会2006)

「魔女おばさん」こと真琴のオバの芳山和子が働いており、真琴はタイムリープや友人関係の悩みを話すためにたびたび博物館を訪れます。

 東京国立博物館は本作の鍵となる場所です。劇中にこんなセリフがあります。

「どれだけ遠くにあってもどんな場所にあってもどれだけ危険でも、見たかった絵なんだ」(千昭)

 千昭が未来から来たのは、千昭の時代には残っていない絵画「白梅二椿菊図」(架空の作品)を東京国立博物館でひと目見るためだったのです。所在や来歴が分かる記録もなく、存在が確実に記録されているのは「この時代の、この場所の、この季節だけだった」と語っています。

 実は作品は和子が修復中。千昭と思われる人物が展示ケースの前でたたずみ、「保存上の理由により、一時展示を見合わせています」と書かれたキャプションを見つめているシーンが、何度も登場しました。

 まもなく修復は完了したものの、千昭はそれを目にすることができずに未来へ帰ります。真琴は河川敷で未来へ帰る千昭にこう言います。

「あの絵、未来へ帰って見てね。もう無くなったり燃えたりしない。千昭の時代にも残ってるようになんとかしてみせる」

「未来で待ってる」

 千昭はそう言い残し、真琴の前から姿を消しました。

文化財を未来へ受け継ぐ 博物館を守るには


【画像】東京国立博物館の「国宝」を見る(6枚)

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