昭和の小学校に必ずあった「飼育小屋」が知らぬ間に姿を消したワケ

昭和時代の小学校にあった動物の飼育小屋。しかし今ではその数を急激に減らしています。いったいなぜでしょうか。エデュケーショナルライターの日野京子さんが解説します。


東京ではモデル校を選定

 学校での動物飼育とは別に、近年はメディアでも、多頭飼いや劣悪な環境下での飼育が取り上げられ、動物愛護の考えも広がりをみせています。

 それを避けるためには学校でも清潔な環境を保たねばなりませんが、多忙な教職員にとって大きな負担になっています。感染症リスクだけでなく、意識の変化により小学校での哺乳類や鳥類の動物飼育は縮小しているのです。

メダカの水槽(画像:写真AC)




 しかし教育現場では、子どもたちが動物と触れ合う機会を設けたいと考えています。東京都では「小学校動物飼育推進校」を設定。獣医師の指導を受けながら、児童と教職員が動物の飼育に当たっています。

 生き物には寿命があり、別れは避けられません。飼っていた動物の死に直面することもあり、生と死を見つめる貴重な体験の場になっています。

 ただかわいいという気持ちだけでは動物を飼えません。世話をすることで責任感が芽生えるなど、机の上の勉強では学べない社会性を身につけられます。

 昭和のようなボロボロの小屋にウサギやニワトリが飼われている小学校は激減していますが、動物飼育を通して命の大切さを学ぶことは令和の時代になっても変わらないのです。

動物との触れ合いは貴重な体験

 以前、コロナ禍で癒やしを求めるためにペットを飼う人たちが増えているという報道がありました。学校や日常生活で制約が増えている子どもたちにとって、小学校で動物を飼育し、触れ合うことは心が穏やかになるプラス面もあります。

東京都教育委員会の動物飼育に関するウェブサイト(画像:東京都教育委員会)

 鳥類や哺乳類の飼育は減少していますが、メダカや昆虫の世話をすることでも、生き物への愛情や責任感を持つきっかけになります。

 この十数年で形は変わっていますが、小学校での動物飼育はこれからの時代も必要な教育といえます。


【図表】学校で「動物飼育」経験がある人の割合

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