いくつ覚えてる? 東京から消えた「タウン情報誌」の数々
2021年9月8日
ライフ都内のお出掛けにはかかせない存在――。90年代に一世を風靡した東京のタウン情報誌の歴史について、ライターの橘真一さんが解説します。
チケットセゾン系列の雑誌が新登場
東京ウォーカーに続いて、1991(平成3)年11月にぴあの発行元のライバルであるチケットセゾン(イープラスの前身)がタウン情報誌に参入します。
同系列の出版社・SSコミュニケーションズ(当時)より創刊された隔週刊誌『apo(アポ)』です。これは東京ウォーカーに、チケットセゾンのチケット予約情報がプラスされたような雑誌でした。

しかし4誌競合時代は長く続かず、シティロードは1992年8月に休刊。同年11月に西アドという別会社から復刊したものの、わずか3か月で再休刊。さらにapoにも1994年7月にピリオドが打たれました。
『東京ウォーカー』のフォロアーが続々誕生
ぴあ、東京ウォーカーの2誌となった東京のタウン情報誌市場ですが、90年代後半に新規参入が続き、再び活況を呈します。
・隔週刊誌『ポタ』(小学館、95年9月創刊)
・隔週刊誌『キャンドゥ!ぴあTOKYO』(ぴあ、97年10月創刊)
・週刊誌『TOKYO1週間』(講談社、97年11月創刊)

「東京エリア情報誌」と名乗ったポタは、初期こそ表紙に人物写真を使用しないなど独自性を打ち出しますが、すぐに『ポタTOKYO』と改称のうえで、東京ウォーカーに寄せた雑誌にリニューアル。ただし、映画やコンサートなどのスケジュール網羅はありませんでした。
キャンドゥ!ぴあTOKYOはぴあが、TOKYO1週間は大手の講談社が送り込んだ直接的な東京ウォーカー対抗誌のイメージでした。東京ウォーカーの影響はそれだけ大きかったのです。
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