1年で数日しか見られない“上野駅前の朝日”が感動的! 圧巻の写真に「映画みたい」「良い景色」の声

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1年で数日しか見られない“上野駅前の朝日”が感動的! 圧巻の写真に「映画みたい」「良い景色」の声

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あっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されています。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。

空を赤く染めて昇る真ん丸の太陽

「1年で数日しか見られない、上野の朝が感動的すぎた」

 そんなひと言を添えて投稿された1枚の写真が、ツイッターで注目を集めています。

 投稿したのはフォトグラファーのKDさん(@kodaikawahara)。台東区にある上野駅交差点の歩道橋から東側を臨む縦写真には、まだ早い朝の通りを行き交う人々や車、そして真ん丸の太陽が空を赤く染めて昇っていく様子が捉えられています。

早朝の上野を行き交う人々や車。サムネイルをクリックすると……(画像:KDさんのツイート)



 これを見たツイッターユーザーたちからは、

「素晴らしい」
「良い景色」
「上野をよくぶらついてた時期あるけど、こんな太陽拝めた試しがなかった……」
「Looks like a movie scene!(映画のシーンのように見える!)」

と、驚きや感動のリプライ(返信)がいくつも寄せられました。

「1年で数日しか見られない」理由

 撮影したKDさんに話を聞きました。

――この景色が「1年で数日しか見られない」理由を教えてください。

 1年で数日しか“撮れない”と言うほうが、もしかしたら正しい表現かもしれません。

 理由のひとつめは、ご存じの通り、地球は公転しているので太陽の見える位置が変わります。それによって太陽が建物と重なってしまうと、真ん丸の状態では撮影できません。なおかつ、このような低い位置で捉えられる日程は限られています。

 ふたつめは、高い位置でもビルとビルの間に見えることはあるのですが、日の出から時間がたつと光量が強くなるので、きれいに撮れなくなってしまいます。

 さらに、今回の写真には写っていませんが手前に首都高の高架があるので、画角に入ってしまったり、太陽が重なってしまったりすることもあります。また、当然ながら天候に左右されるので、くもりが続くと(この光景を)見られない年もあります。

 大きな太陽を撮るために超望遠レンズ(600mm)を使っていることも理由かもしれません。

3か月前から狙っていた構図

――この景色は、1年のうちおよそいつ頃に見られるものなのでしょうか。

 私が知る限りではこちらは2月の中旬頃に見られます。この写真を撮る2日前に偶然撮りに行った友人がいましたが、建物と重なって一部欠けてしまい、真ん丸の太陽は撮れなかったと言ってました。また、私の撮影日の前後日はくもりで見られませんでした。

――この光景を撮影するためにずっとタイミングを狙っていたのでしょうか。

 3か月前から狙っていました。日の出と日の入りの位置と時刻を予測して可視化する有料アプリを使って、ある程度太陽の位置に当たりをつけて、狙ってきました。

 街は、撮影する時期や時間帯によっていろいろに表情が変わりますが、今回はそのなかでも冬の早朝の上野を切り取った写真です。撮るときは感動で手が震えていました。

――上野をはじめ東京の街を撮影する面白さ、醍醐味(だいごみ)は、どんな点にあると思いますか。

 東京は、日本の首都ということもあり激しく景観が変わっていきます。特に秋葉原、新宿、渋谷は撮るたびに見え方が変わるのでとても面白い。それは建物や店だけでなく広告や人々のファッションも含めてです。

 一方で、少し都心から離れれば江戸時代、明治時代に造られた建物や、昔からある商店街や飲み屋街が現れる。そこには人々の営みが感じられ、笑顔があります。

 私は、街の景観やストリートスナップ、世界レベルのパフォーマーなどを撮影しています。日々変わりゆく世の中でその時代に何が起こり、誰が活躍して、何が流行したのか。それを実際に肌で感じながら1枚1枚切り取ることが楽しくないわけありません。これからもいろいろなものを残し、発信できたらと考えています。

※ ※ ※

 ツイッターだけでなくインスタグラム(kodaikawahara)にも多くの作品をアップしているKDさん。美しくも生々しい躍動感あふれる現代の東京をいくつも見ることができます。

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