防災の日に見るべきアニメ「東京マグニチュード8.0」 首都直下地震「今後30年で70%」の現実にどう備えるべきか

9月1日は防災の日です。昨今、南海トラフ地震や首都直下地震の発生が懸念されるなか、今回はテレビアニメ「東京マグニチュード8.0」を通してその現実を考えます。


都心南部直下、マグニチュード7.3の地震

 内閣府防災が発表したシミュレーションを見てみましょう。地震の発生は

「20XX年、ある冬の日の夕方、都心南部直下でM7.3の地震が発生」

というシチュエーションです。

 山岳部では土砂崩れが頻発し、木造住宅密集地では火災の多発、延焼が見込まれています。木造住宅密集地では道が狭く、消防車両の進入が困難なため、消火活動は難航します。住民たちが自分たちの手で初期消火できるかが明暗を分けるとされています。

 次に被害想定の全体像を数字で見てみましょう。死者合計数は最大で2万3000人、これは阪神・淡路大震災の約3.5倍の人数です。この人数は直接死のみで、感染症や飢餓などの二次災害を含んでいません。全壊および焼失棟数合計は最大61万棟で、阪神・淡路大震災と比較すると約5.5倍にのぼります。

首都直下地震の震度最大値の分布図(画像:国交省)

 ライフラインはどのような被害を受けるのでしょうか。都区部では5割が断水し、5割が停電に陥ります。1割では下水道の使用が不可能になり、地震発生直後には9割の通話規制が予測されています。

 交通被害は主要路線の道路啓開に少なくとも1~2日の復旧活動が必要とされ、地下鉄は1週間、私鉄・在来線は1か月運行が停止、被害の大きい港湾は復旧に2年以上を要するとされています。

 帰宅困難者は東京都市圏では最大800万人、東京都で最大490万人の予想で、避難者は2週間で最大720万人にのぼる見込みです。

 その避難者はどのような生活を送るのでしょうか。地震発生から1週間で最大3400万食の食料が不足し、飲料水は最大で1700万リットルの不足が予想されます。断水のため洗髪、洗顔などはできない状況が続き、プライベートな空間の用意はできないため多大なストレスを感じながらの生活を余儀なくされます。

 内閣府が発表したマグニチュード7.3の地震発生予想でも甚大な被害が見込まれていますが、もしアニメどおりマグニチュード8.0の地震が起きたのならその被害はさらに拡大すると思われます。

首都直下地震は30年以内に70%の確率で発生


【貴重画像】1923年撮影、関東大震災直後の「銀座」

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