今ドキは強引な「ドS王子」より「優しい男子」がモテる? 東京で変化し始めた若い女性たちの恋愛観
2021年8月30日
ライフ時代とともに変化する、女性にとっての「理想の男性像」。近年放送されるテレビドラマには、その姿が端的に映し出されています。ドSな王子様キャラより、そっと寄り添ってくれる優しい男子が今は人気――? ライターのふくだりょうこさんが現代の価値観を読み解きます。
強引なのはモラル的にどうなのか
また数年前に流行したのが「壁ドン」です。
男性が女性を壁際などに追い詰めて、手を壁にドンと突く行為のことを言います。強引に迫るような大胆さに、男らしさを感じる女性が多かったようです。

ただこの行為、実際、自分がされたときのことを想像してみるとどうでしょう。
恋人同士がノリで試してみた、ということだったら良いのかもしれませんが、まだ交際もしていない男性にやられたとしたら……。
まさか流行したからという理由で片思い中の女性相手にそんな迫り方をする男性はほとんどいなかったでしょうが、今となれば一種のハラスメントとして非難される危険性さえあります。
実際に、ドラマなどでも真面目に壁ドンをするシーンは減っているように思います。
迫るよりも守る行為がキュンと来る?
一方、最近のドラマでよく見るのが、たとえば街中など人が多い場所でヒロインが思わず泣いてしまったとき、その泣き顔を人から見られないように男性がそっと隠す行動です。
さりげなく自分が彼女の前に立って壁になる、というもので、最近では『着飾る恋には理由があって』(2021年4月期、TBS)、『プロミス・シンデレラ』(同年7月期、同)、『ハコヅメ』(同、日本テレビ系)の作中で確認することができました。
抱きしめて涙を隠すということもできるでしょう。ドラマですし、盛り上がるシーンになりそうです。
ただ、キャラクター同士の関係性から考えると、恋人ではないのなら、抱きしめるのは不自然。泣いている女性に対してどのような行動を取ればよいのか、どうされるのが嫌か。
相手の気持ちをおもんぱかったことがうかがい知れる行動は、キュンとするだけではなく、その行動を取った人物の内面を的確に伝えてくれます。
(ただ、ヒロイン自身は泣いているので、この行動に気が付かない可能性がありますが……。)
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