ジェンダーレス男子の先駆け? 90年代登場の「フェミ男」は性差の壁を超え始めた偉大な存在だった

1990年代にさっそうと現れた「フェミ男」を覚えていますか? 従来の「男らしさ」を脱却したその魅力は、当時多くの話題を呼びました。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。


1993年9月頃から登場した「フェミ男」

 フェミ男の登場に最初に言及したのは、雑誌『アクロス』1994年5月号です。最新トレンドの分析を得意とするこの雑誌では、世に増えている女性的な男性たちを

「カマ男が街に増殖した理由」

として取り上げています。なお「オカマ」という言葉の是非が広く議論の対象になるのは21世紀以降のため、言うまでもなく、揶揄(やゆ)する意味としては使われていません。

 同号では後に「フェミ男」と呼ばれる新しい男性群は、1993(平成5)年9月頃から登場したとしています。その特徴はファッションです。

「キャスケットに、撫(な)で肩にピッタリした上着、柳腰にフレアパンツ、ピアス、ネックレス、指輪などのアクセサリー。DC衰退後の80年代後半から、10大の男の子を支配し続けたカジュアル・ファッションとは、明らかに趣向の違う」

 ファッションが多様化した現在、このようなファッションの人たちは取り立てて珍しい存在ではありません。しかし1990年代は違いました。

ピアスをした男性のイメージ(画像:写真AC)

 とりわけ男性向けのなで肩ファッションはなく、こうしたものを好む男性たちはレディースの服を着ている人が少なくありませんでした。そんなスタイルが「男性が女性服を着るのか」と珍しく見られたのです。

 この象徴的な存在だった芸能人が俳優の武田真治さんでした。「第2回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝いた武田さんは中性的な美貌で人気でしたが、当時の評価を見ると

「ちょっと前ならヘンなやつで、終わっていたでしょう」(『週刊朝日』1994年7月1日号)

とも記されていて、時代変化の象徴だったことがわかります。

「フェミ男」が与えた新しい社会的価値


【画像】今でもセクシー! 元祖フェミ男「武田真治さん」

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