都心から約1300km! 海底火山「福徳岡ノ場」の噴火に熱視線が送られる理由

8月13日に噴火した海底火山・福徳岡ノ場が話題になっています。その背景には何があるのでしょうか。過去の歴史も含め、離島ライターの大島とおるさんが解説します。


「岡ノ場」の意味

 こうして発見された天然の魚礁には、名前が付けられていきました。命名にどのような規則があったのかは判然としませんが、この海域には

・日吉沖ノ場
・海神南ノ場
・噴火浅根
・福神岡ノ場

などの名称が見られます。

 漁場には、

・○○場
・○○根

の呼称が使われることが一般的で、そのなかでも比較的水深の浅いところは

・○○岡ノ場

という名称になったようです。

福徳岡ノ場周辺の地質構造図(画像:海上保安庁)




 これまで新島が形成された時には、「新硫黄島」という非公式の呼称が生まれたこともありますが、前述のとおり、島はいずれも短期間で消滅。噴火は活発なものの、堆積したのが軽石だったために、短期間で波に洗われてしまったのです。

海底地形図が存在しなかった福徳岡ノ場

 そんな福徳岡ノ場は好漁場である一方、火山活動も活発なことから調査は進んでおり、海上保安庁が始めて開発したロボットによる観測が行われた場所でもあります。

 この試みが行われたのは、新島が現れた前回の噴火(1986年)が終わった後の1988(昭和63)年12月です。当時、福徳岡ノ場は詳細な海底地形図が存在しない、危険な海底火山でした。

1986年1月の福徳岡ノ場(画像:海上保安庁)

 海上保安庁は、1959年9月に明神礁の噴火を観測していた第五海洋丸が火山の噴火に巻き込まれて遭難する悲劇に遭っています。

 この観測も、最初に噴火を報告した第11明神丸の報告した位置と、海上保安庁の巡視船がその後確認した位置とに10カイリ(18.52km)以上のズレがあり、噴火位置を特定するために実施されていました。この事故の結果、観測船が活発な海底火山に接近して調査することは避けられていました。

調査を進めた観測ブイ「マンボウ」


【画像】噴火する「福徳岡ノ場」

画像ギャラリー

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