20万円の携帯電話に申し込み殺到! 90年代「世界最小・最軽量」で売れまくったムーバを覚えていますか?

今や生活必需品となった携帯電話。90年代中期にその盛り上がりを支えた「ムーバ」について、20世紀研究家の星野正子さんが解説します。


軽量化戦争は再燃するか

 他社も負けてはならないと、次々と新機種を投入します。

 第二電電系の沖縄セルラー電話を除くセルラー系電話7社は1992(平成4)年11月、日立HP-421を発表。これはムーバよりも軽いことが売りでした。1995年にはPHSのサービスが開始。ここでは、携帯電話よりも小さく軽いということが売りになります。

 そんななかNTTドコモは1996年10月、松下通信工業のデジタル・ムーバP201HYPERを発表。重量は93~97gで、ついに小型化・軽量化戦争はひとつの到達点を迎えたのでした。

 ポケットに入れて持ち運びできる小型化・軽量化が追求された1990年代ですが、現在のスマートフォンはどうでしょう。iPhoneで見てみると2020年10月発売のiPhone 12 miniは133g。iPhone 12 Pro Maxは226gとなっています。

2002年時点のムーバ(画像:NEC)

 現在購入できるスマートフォンで最軽量のものを探してみたところ、60g程度のものはありました。しかし海外製品のため、購入のハードルが高いものばかり。また、実用には難がありそうです。

 スマートフォンの時代になって、携帯電話はかえって重量が増しているのが一般的な流れです。スマートフォンは携帯電話というより、むしろ「電話もできるミニパソコン」です。そのため、軽量化を追求し続ける意義は失われているのかもしれません。

 軽量化を再び争う時代は、また違う形で到来するのでしょうか。


【画像】80年代「ショルダーホン」を見る

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