お盆休み明けの憂鬱なあなたへ――SNSで共感多数の「東京の出勤風景」 人々のひたむきな姿が胸を打つ

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お盆休み明けの憂鬱なあなたへ――SNSで共感多数の「東京の出勤風景」 人々のひたむきな姿が胸を打つ

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あっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されています。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。

再び東京に日常が訪れて

 東京オリンピックは終わり、お盆休みが明け、東京には再び日常が戻って来ました。

 新型コロナウイルスの感染拡大はなお収束が見えないものの、また以前のように毎朝の通勤・通学を再開した人も少なくないでしょう。

 残暑の朝日に照らされながら、まだ人通りの少ない道を行く人々の何気ない風景写真がツイッターに投稿されて、フォロワーたちの共感を呼んでいます。

どんな気持ちで迎えた今朝なのか

 投稿したのはフォトグラファーのpiikannさん(@piikann38_photo)。ミュージックビデオの制作やライブ撮影などを手掛けていて、独特の抒情性をたたえる風景写真には4ケタ超の いいね が寄せられます。

 今回の写真は、午前7時過ぎの東京。

 通勤途中とみられる男性たち。自分の店の前に立つ年配男性と、通学途中の男子生徒。京成線・八広駅(墨田区八広)へと向かう成人女性。どこへ向かうか分からない男性……。十人十色、それぞれの朝が横殴りの日差しとともに切り取られています。

東京の朝を写した、何気ない風景写真(画像:piikannさんのツイート)



 piikannさんがこの時間帯を撮影しようと思った理由は、

「朝の光の角度や差し具合が好きで、なおかつ歩く人も多過ぎず、ひとりひとりに焦点を当てられる」と考えたから。

「学校だるいなぁと思いながら登校しているかもしれないし、大事な仕事が待っているかもしれない、今日はどんな1日が待ってるのかワクワクしているのかもしれない」

「それぞれの人がどんな気持ちで今朝を迎えて、どこへ向かっているのかを考えながらスナップを撮ることがとても魅力的だと感じました」(piikannさん)

それぞれの朝があり、目的地がある

 東京の通勤・通学風景はしばしば「雑踏」「人混み」などと称され、とりわけ新型コロナ禍では「人流増加の象徴」として新聞やテレビに映し出されてきました。

 しかしpiikannさんの指摘するように、それぞれに思いや目的や責任を抱えながら家を出て、向かうべき場所へ歩を進めています。

 群衆としてではなくひとりひとりを見つめるファインダー越しの視線は、そんな日常を生きるわれわれを励ましてくれているようにも見えます。

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