「トイレの花子さん」が消える? 公立学校で進むトイレ洋式化、いったいなぜなのか

昨今、公立学校のトイレの洋式化が進んでいます。その背景にはいったい何があるのでしょうか。エデュケーショナルライターの日野京子さんが解説します。


都内公立学校の洋式化率は全国2位

 さて、実際の東京都内の公立学校では残念ながら(?)トイレの洋式化が進んでいます。

洋式トイレ(画像:写真AC)




 文部科学省が2020年9月30日に発表した「公立学校施設のトイレの状況について」によると、東京都の公立学校の洋式化は全国2位の71.1%でした(2020年9月1日現在)。なお全国で60%を超えているのは、

・北海道:63.5%
・茨城県:66.6%
・栃木県:61.4%
・千葉県:60.6%
・神奈川県:70.5%
・富山県:79.3%
・山梨県:63.9%
・兵庫県:60.9%
・沖縄県:68.4%

となっています。全国1位は富山県で、79.3%と断トツです。

洋式トイレの普及率が今後も上昇するワケ

 東京都は全国2位といっても各自治体内での差は大きく、荒川区では99.4%と、ほぼ洋式化を達成している一方、小金井市は38.4%にとどまっています。全国平均が57%ということを考えると、東京都内の一部の自治体ではまだまだトイレの洋式化が進んでいない実情が浮き彫りになりました。

 東京都の洋式トイレの普及率は高く、今後さらに上昇する可能性があります。なぜなら、和式だと子どもがトイレを我慢したり、数少ない洋式トイレに集中したりという問題点があるからです。

老朽校舎のイメージ(画像:写真AC)

 また和式トイレは、新型コロナウイルスやノロウィルスなどの感染予防の観点からも課題を抱えています。そのため普及率が低い自治体ではこうした問題を解決する必要があり、今後も洋式化が進むと予想されます。

 トイレの花子さんにとっては歓迎すべき状況ではありませんが、学校のトイレは清潔感のある進化を遂げています。

トイレの変貌で学校の七不思議も変わるか


【図表】都内公立学校「洋式トイレの割合」

画像ギャラリー

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