【戦後76年】「兄ちゃんはお星様になって」24歳の特攻隊員、戦地から“妹”へ送った遺書と「お人形」

2021年8月15日、終戦の日。先の大戦で命を落とした多くの人々に思いをはせる日です。ノンフィクション作家の合田一道さんが、24歳で戦死したある特攻隊員の“遺書”とそれが書かれた背景について紹介します。


ある特攻隊員が戦地から送った人形

 2020年のこの時期に、若き特攻隊の遺書にまつわる記事(※)を書き、反響の大きさに驚かされました。

※アーバン ライフ メトロ、2020年8月10日配信記事「【終戦75年】「俺が死んだら何人泣くべ」 特攻隊員が残した覚悟の遺書と、たったひと言の偽らざる気持ち」

 今回は、あるひとりの特攻隊員から送り戻されてきた人形のお話を紹介しましょう。

靖国神社に展示されている遺書

 特別攻撃隊誠第17飛行隊の安原正文陸軍大尉(享年24、高知県出身)が、石垣基地から出撃し、奥武島付近で戦死したのは1945(昭和20)年3月29日。

 出撃前に書いた遺書が靖国神社(千代田区九段北)に展示されています。

千代田区九段北の靖国神社(画像:写真AC)

「沢山貰った御手紙は、みなポケットに入れて持って行きます。御守袋(御人形の寝ている)も忘れず連れて行きます。」

「コリントももう出来なくなりましたが、これからは兄ちゃんは御星様の仲間に入って 千鶴ちゃんが立派な人になるのを見守ってゐます。」

「泣いたりなどしないで、朗らかに笑って 兄ちゃんが手柄を立てるのを祈って下さい。」

「御父さんや御母さんの云ひつけを守って、立派な人になって下さい。さやうなら
 三月二十五日      正文
 千鶴子ちゃんへ」

「ありがとう 御礼を云ひます」


【画像】靖国神社に納められた「遺書」と「お人形」

画像ギャラリー

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