【終戦76年】減り続ける8月15日の「戦争関連番組」 私たちは風化する記憶とどう向き合うべきか?

終戦記念日がやってきました。今年も例年同様、関連番組が放送されますが、戦争の記憶は日増しに遠いものとなっていきます。そんなときこそ改めて番組を通して、戦争の悲惨さを感じてみてはいかがでしょうか。


1993年時点で懸念されていた番組数

 戦争関連番組が減っている背景にあるのは、何といっても当事者の減少です。子どもの頃に空襲を体験した人ももう80代です。かつて、戦前からの流行歌を年代を追って紹介する、テレビ東京系列のスペシャル番組「昭和歌謡大全集」がありました。

 1992(平成4)年から2007年まで、年2回前後のペースで計29回放送されましたが、今思えばリアルタイムに「昭和の記憶が薄れていく」ことを感じさせる番組でした。

 当時は「懐メロ」というと、この番組で流れていたような昭和の歌を指しましたが、今では1990年代でも「懐メロ」として扱われます。戦争の記憶が薄れるのは当然でしょう。

 メディア、とりわけ地上波テレビ局から戦争関連番組が減少したのは、今に始まったことではありません。

広島平和公園(画像:写真AC)

「朝日新聞」1993年7月31日付夕刊では、各局が放送する戦争関連番組の減少を報じています。記事によれば、この年のNHKを除いた民放各局の放送動向は次のようになっています。

●フジテレビ
ドラマ:収容所(ラーゲリ)から来た遺書
ドキュメンタリー:45年目の自衛隊、被爆資料のメッセージ

●テレビ朝日
ドラマ:橋田寿賀子スペシャル 失われたとき~女たちの太平洋戦争2」
ほか:「テレメンタリー」枠で戦争をテーマにする予定

●日本テレビ
特別番組なし「ドキュメント93」枠で戦争や核を3回にわたって特集

●TBS
特別番組なし「THE・プレゼンター」枠で戦争花嫁を特集

●テレビ東京
特別番組なし「ドキュメンタリー人間劇場」枠で特攻隊を特集

 これで少ない印象なのですから、今年は戦争関連番組はほとんどないといっても過言ではありません。

戦争は「天災」ではない


【地図】都内にある「戦争資料館」

画像ギャラリー

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