【東京出身タレント名鑑】総再生数100億回の人気YouTuberフィッシャーズ(葛飾区)が地元をこよなく愛するワケ

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【東京出身タレント名鑑】総再生数100億回の人気YouTuberフィッシャーズ(葛飾区)が地元をこよなく愛するワケ

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まえだあすか

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多くの俳優やアーティスト、タレントたちを輩出してきた街・東京。そんな東京出身の有名人にスポットを当てて、その人柄や魅力に迫ります。今回紹介するのは、総再生回数100億回の人気ユーチューバー・フィッシャーズです。

葛飾区出身の大人気グループ

 中高生の「将来なりたい職業ランキング」1位に輝くユーチューバーですが、そんななかでも、ひときわ「地元」に根付いているグループがあることをご存じでしょうか。

 それは、登録者数684万人(2021年8月時点)を誇る大人気ユーチューバーの「Fischer’s(フィッシャーズ)」です。メンバー全員が東京都葛飾区出身で、「【発表】僕たちの地元はいい場所です。」と題した動画を投稿するなど、大々的に地元を公開し、地元愛を語っています。

フィッシャーズ(画像:UUUM)



 彼らの経歴はユーチューバーのなかでもトップクラスで、動画の総再生回数はなんと100億回超え。2010年の活動開始以来、10年以上もの間、トップユーチューバーとして君臨する、若者の間では知らない人はいない存在です。

 フィッシャーズの配信曲「虹」のミュージックビデオの再生回数は、2017年の公開から7750万回(2021年8月時点)を超えるなど、大きな話題になっています。

葛飾区の人口は46万5079人

 フィッシャーズのメンバーは、「シルクロード」「ダーマ」「ザカオ」「ンダホ」「モトキ」「マサイ」からなる6人組。早生まれという違いはありますが、全員が同級生で2021年で27歳になる年齢です。

 日本橋の全国里程元標から、彼らの出身地である葛飾区の中心地点(京成青砥駅)まではおよそ10.1km。東は江戸川を境に千葉県松戸市に、西は足立区・墨田区、南は江戸川区、北は大場川を境として埼玉県八潮市・三郷市にそれぞれ接しています。面積は34.80平方キロメートル。人口は46万5079人です。

フィッシャーズの出身地である葛飾区(画像:(C)Google)

 葛飾区は、日本で知らない人はほぼいないであろう人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、通称「こち亀」の舞台となっているだけあって、人情味あふれる下町です。

 そんな葛飾区出身のフィッシャーズですが、なぜ彼らが多くの人に支持されているのか気になるところです。地元活動も頻繁に行っているようですが、彼らの地元愛はどこからくるのでしょうか。

 今回はフィッシャーズがトップユーチューバーとして今の地位を築いた経緯と、どのような地元活動を行っているのか、キャリアを振り返りつつ探っていきます。

オリジナルの外遊びで中高生の人気者に

 そもそもなぜフィッシャーズというグループ名なのか――それは、結成当初「川で仲良く遊んでいる様子が、魚のようだった」からです。

 フィッシャーズは当初から「外遊び」をテーマにしており、フィッシャーズが考案した遊びが中高生の間ではやるなど、一躍有名な存在になりました。当時は商品紹介を行っているユーチューバーが多いなか、外遊びをする姿は視聴者にとって、とても新鮮に映ったことも理由のようです。

 爆発的人気のきっかけとなったのは、さまざまなアスレチックを攻略していく「アスレチックシリーズ」です。「フィッシャーズと言えばアスレチック」といわれるほど、彼らのなかでは定番の企画に。

都内のアスレチック施設(画像:(C)Google)



 2019年にはリーダーのシルクロードが考案した「フィッシャーズパーク」も期間限定で開園(2019年8月末に終了)。千葉の柏に新しい屋内施設が誕生し、多くのフィッシャーズファンが楽しみました。

 その後も順調にその名を広げたフィッシャーズですが、海外人気のきっかけになったのが「笑ってはいけないアニ文字シリーズ」です。

 当時のiPhoneの新機能「ミー文字(アニ文字)」を使い、自分の声や表情に合わせ動くキャラクターを活用したやり取りが話題に。表情豊かなやり取りが、言葉の通じない海外層にも受け、外国語のコメントが多数寄せられるなど海外人気を獲得していきました。

ミュージックステーションにも出演

 そしてフィッシャーズの動画のなかで、1番の再生回数を獲得しているのは、オリジナル配信曲である「虹」のミュージックビデオです。こちらの再生回数は2021年8月時点で7557万回を記録。ユーチューバーの配信曲としては、異例の大記録となっています。

 この楽曲をリリースしたことにより、なんとフィッシャーズは国民的音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)にも出演が決定。緊張した面持ちでリハーサルに臨む様子なども公開し、ファンからは応援の声が相次いだものの、フィッシャーズを知らない視聴者からは厳しい意見が寄せられるなど、さまざまな方面で注目を浴びました。

 その後も尾田栄一郎や江頭2:50、山下智久などの豪華有名人との、コラボ動画も話題なったフィッシャーズ。2019年2月1日に投稿された「【発表】僕たちの地元はいい場所です。」という動画で地元の人々との和気あいあいとしたやり取りも披露。その後は葛飾区の広報誌に出演するなど、地元、葛飾に根付いた存在になりました。

 リーダーのシルクロードによる自伝的初小説「全力少年ドモラ」(KADOKAWA)では、葛飾を舞台に、ドタバタ感を描いた内容になっているなど、フィッシャーズと葛飾は切っても切れない関係になっているようです。

「全力少年ドモラ」(画像:KADOKAWA)



 また「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のオープニング曲でもある「葛飾ラプソディー」もカバー。「葛飾区亀有育ちの昔からやりたかったことを実現できました!」とフィッシャーズのメンバーも喜びをあらわにしました。

 こち亀のように人情あふれる街で、気の合う仲間と楽しそうに過ごしているフィッシャーズ。「地元を推していこう」といってるだけあって、こち亀の両津勘吉と同じく、地元愛は相当深そうです。

 今では中高生だけではなく、同世代や大人からも支持を得ているフィッシャーズですが、これからも視聴者に楽しい動画を届けてくれることに期待が集まっています。

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