羽田空港でご当地グルメを楽しむのもオツ? 期間限定で唐津食材と唐津焼のコラボ

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羽田空港でご当地グルメを楽しむのもオツ? 期間限定で唐津食材と唐津焼のコラボ

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羽田空港の第2ターミナルにある羽田エクセルホテル東急のカフェ&ダイニング「フライヤーズテーブル」で「唐津フェア」が行われています。料理長が唐津に直接赴いて厳選した食材を使った料理が楽しめるフェアです。期間中に「伝統工芸唐津焼展」も開催され、唐津焼の器を使用した1日4人限定のスペシャルディナーも供されます。

羽田でしか食べられない、料理長こだわりの唐津食材のコース料理

 羽田空港内で食事をする時、レストラン選びをどのようにしますか? 旅慣れた人であれば、お気に入りの店があることと思いますが、たまに行く人は迷うところではないでしょうか。せっかくなら羽田でしか食べられないものを食べて、新しい発見をするのも一興です。

 そこで紹介したいのが、ターミナル2にある羽田エクセルホテル東急のカフェ&ダイニング「フライヤーズテーブル」で期間限定で行っている「唐津フェア」です。

2月1日から3月31日まで羽田エクセルホテル東急で唐津フェアが開催されている。写真はイメージ(画像:羽田エクセルホテル東急)



 唐津と聞くと「唐津焼」を思い浮かべる人も多いと思いますが、地元九州では食材の宝庫として知られる地。メジャーな野菜のほとんどが生産されているほか、佐賀牛の肥育農家も数多くあり、呼子のイカは全国的にも知られる名物です。野菜、肉、魚介、柑橘類、そして米と多彩な農水産物が生産されています。

全国的に知られる呼子のイカの活き造り(画像:唐津観光協会)
唐津では多彩な農作物が栽培されている(画像:唐津観光協会)

「唐津フェア」は、同レストランの笹木浩一料理長が唐津を訪ね歩いて吟味した、選りすぐりの唐津食材を使った料理や地酒を3月31日(日)までの期間限定で提供するものです。

唐津の窯元を訪ねる笹木料理長。唐津の景観や文化などにも触れてインスピレーションを受けたメニューを考案(画像:羽田エクセルホテル東急)

 そのなかから、オススメの3つのディナーコースと、唐津焼とコラボした料理長渾身のスペシャルディナーを紹介します。

希少な唐津産食材も使用、オススメの3つのコースディナー

 ひとつ目は、フライヤーズディナーの洋食(4800円、税・サ込み。以下同)です。

フライヤーズディナー洋食 4800円。コース内容は、「サーモンマリネ オレンジとサワークリームのムース サラダ仕立て」「ごぼうのポタージュ カプチーノ仕立て」「小海老と苺のサラダスパゲッティ」「金桜豚のコンフィ 味噌と醤油の香り キュウリとクリームチーズ そら豆を添えて」または「本日の魚料理」「フロマージュブランのパンナコッタ」、パン、コーヒー(画像:羽田エクセルホテル東急)



「ごぼうのポタージュ カプチーノ仕立て」は、唐津名産のごぼうが使われているポタージュスープ。カプチーノのように泡を盛って提供します。主菜の金桜豚(きんざくらとん)は数軒の農家しか生産していない、知る人ぞ知る唐津のブランド豚です。餌に乳酸菌を入れるなどこだわりの肥育方法により、濃厚な旨みを味わえるといいます。

フライヤーズディナーは和食コースもあり、価格は洋食と同じです。

 ふたつ目は、現状、一番人気という季節の会席コース(6000円)。

季節の会席コース 6000円。前菜に「唐津産カラスミとおから・梅酒豆腐・クジラ軟骨の粕漬け・こんにゃくの生姜醤油・イカの塩辛」、お造りが「マグロの山かけ 唐津の刺身醤油で」。煮物は「厚揚げと青菜 唐津の柚子胡椒を添えて」。焼き物に「白身魚の磯焼き」、蒸し物が「佐賀県産和牛の湯引き 温野菜と一緒に」。ご飯物が「鯛茶漬け」、甘味に「季節の柑橘ゼリーと黒豆きなこのアイスミルク」(画像:羽田エクセルホテル東急)

 前菜は、唐津産カラスミをアクセントに添えたおからや、唐津で江戸時代から代々続く、川島豆腐店の絹豆腐を唐津産の梅酒に浸けて2週間熟成させた梅酒豆腐を楽しめます。厚揚げも川島豆腐のもの。佐賀県産和牛も味わえるコースです。

 3つ目は、ボリュームあるシェフのおすすめディナー(9000円)です。

シェフのおすすめディナー 9000円。コース内容は、「炙りマグロとトマトのマリネ バルサミコとたまり醤油のアクセント」「味噌風味のフォアグラのポワレ ごぼうのリゾット」「魚介のスープ プロバンス風」「苺とフロマージュブランのサラダ」「佐賀県産和牛のグリル 菜の花 里芋 自然薯 柚子の香り」「苺のティラミスと抹茶のアイスクリーム」、パン、コーヒーと小菓子(画像:羽田エクセルホテル東急)

 トマトのマリネには、唐津産のアイメック農法による高糖度のトマトを使用しています。ごぼうのリゾットでは、無農薬栽培を行うささき農園の唐津太閤ごぼうがお目見え。通常のものより太いのが特徴で、煮ても灰汁がでず、ゴボウ本来の美味しさをしっかりと堪能できるといいます。メインディッシュにも同園の自然薯を使っています。メインは佐賀県産和牛とボリュームたっぷりのコースです。

1日4人限定、窯元がフェア用に創作した器で供されるスペシャルディナー

 フェア開催中の2月28日(木)から3月3日(日)までの4日間、「伝統工芸唐津焼展」を当レストランの個室「星」で開催します。唐津市内にある窯元数は約70。そのうち、唐津焼協同組合に加盟している18窯元の焼物が伝統的工芸品に指定されています。今回これらの窯元の作品が展示されます。

「伝統工芸唐津焼展」では、伝統的工芸品に指定された窯元の作品が展示される。写真はイメージ(画像:唐津観光協会)



 唐津焼は、絵唐津、朝鮮唐津、斑唐津、粉引(こびき)唐津、黒唐津、三島唐津など、種類が多いのも特徴です。ひとつの窯元で、複数種作られるため、同じ種類でも作風の違いが見られるのも同展の興趣といえるでしょう。陶芸家たちも来場するので直接説明を聞くことができ、お気に入りの窯元を見つける機会となるかもしれません。

 一番の目玉は、伝統的工芸品に指定された窯元の4人の陶芸家が、このフェアのために創作した器を使って、唐津食材満載の料理を提供する「スペシャルディナー」です。

陶芸家の島谷啓介さんが料理に合わせて創作した器を使用したスペシャルディナー 20000円(画像:羽田エクセルホテル東急)

 器は、料理長が創作した料理を4人の陶芸家が実際に味わい、そこからインスピレーションを得て作ったものです。一皿一皿、その料理のために創作されたという贅。4人がフルコース用に1セットのみ(10種類)制作したものであるため、1日4人限定。16人しかこの贅沢を味わえない完全予約制のコースです。

 内容は、生産者にも強くこだわった唐津食材に加え、キャビアやフォアグラなどの高級食材も使用されます。

・干し柿・生ハム・川島豆腐店の熟成豆腐のロール仕立て
・真鯛の昆布締めのタルタル トリュフ見立て
・ささき農園の唐津自然薯のパンケーキ キャビアを添えて
・フォアグラとオマール海老のポワレ 川島豆腐店の揚げ出し豆腐と生姜の味噌漬け
・呼子のイカと唐津太閤ごぼうのリゾット 唐津海カラスミの香り
・唐津産鮮魚のポワレ アイメック農法トマトと熟成ニンニクのサラダ仕立て
・佐賀牛のポッシェ 吉田農園産大根おろし 和風ハーブと共に 野菜のグリルを添えて
・苺のティラミスと抹茶アイスクリーム
・ブレッド&バター
・コーヒーと小菓子

 前出のささき農園は土づくりからこだわり、ストレスなく真っ直ぐに伸びた自然薯が希少とされています。吉田農園は、唐津でもごく限られた赤土の地域で根菜類の栽培を行っている農家。赤土は根菜類に向くとされ、同園の大根は味に深みがあると評判だそうです。

 お酒は唐津の鳴滝酒造の純米酒と梅酒を提供。梅酒は、地場産の完熟南高梅を使った日本酒仕立てのもので、笹木料理長が非常に気に入って即決だったとか。これらのお酒を使ったカクテルも用意されています。

鳴滝酒造の梅酒と唐津食材を使った小鉢3種のセット 2500円(左)、同日本酒と小鉢のセット 2800円(右)。それぞれ単品での注文も可能。写真はイメージ(画像:羽田エクセルホテル東急)

 東京では見かけることの少ない唐津食材。その実力を知るこだわり満載の料理を、この機会にぜひ、味わってみてください。新たな食の魅力を発見することは、新たな旅につながることかもしれません。

● 羽田エクセルホテル東急 レストランフェア「唐津フェア」概要
・場所:羽田空港国内線第2ターミナル 2階出発ロビー直結
・レストラン:カフェ&ダイニング「フライヤーズテーブル」(2F)
・日時:3月31日(日)まで。コース料理 17:00〜21:30(L.O.)、アラカルト 17:00〜23:30(L.O.)
・定休日:無休
・アクセス:東京モノレール「羽田空港第2ビル駅」北口から徒歩約3分、京急線「羽田空港国内線ターミナル駅」第2旅客ターミナル口から徒歩約5分
※全てのメニュー詳細は公式HPに記載されています。スペシャルディナーは完全予約制

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