注目スイーツ「マリトッツォ」 東京に先駆けてブームを起こした2都市はどこ?【連載】アタマで食べる東京フード(18)

味ではなく「情報」として、モノではなく「物語」として、ハラではなくアタマで食べる物として――そう、まるでファッションのように次々と消費される流行の食べ物「ファッションフード」。その言葉の提唱者である食文化研究家の畑中三応子さんが、東京ファッションフードの今と歴史を巡ります。


製パン会社やコンビニが続々参戦

 有名パティシエのレシピによると、エクストラバージンオリーブオイルをたっぷり練り込み、蜂蜜、すりおろしたオレンジの皮とバニラビーンズの風味を加え、レーズンと松の実を散らしたリッチで甘い丸形パン。ふわふわで、弾力が非常に強いのが特徴です。

 対して、いま日本で流行中なのは、具のないプレーンなパンに白いクリームを挟むタイプで、ローマのバール(カフェとパブを一緒にしたような店)やパスティッチェリア(菓子店)で一般的なスタイル。

 正式名は「マリトッツォ・コン・ラ・パンナ」すなわち生クリーム入りのマリトッツォです。

 イタリア人は朝食に甘い菓子パンを食べる人が多く、マリトッツォのほかに、カスタードクリームを挟んだクロワッサン(イタリア語ではコルネット)やドーナツ(同ボンボローネ)をはじめ、バラエティーは実に豊富。

 なお、どういうわけかイタリアでは甘い菓子パンを総称して「ブリオッシュ」と呼ぶそうです。

 このように、イタリアではマリトッツォのごく一部でしかないローマスタイルのマリトッツォ・コン・パンナをもとに、目下さまざまな和製マリトッツォが進化発展中というわけです。

左がセブンイレブンのマリトッツォ、右がファミリーマートのマリトッツォ風クリームシフォン。そもそものレシピがあいまいなので、いくらでもアレンジがきくのがマリトッツォの強み(画像:畑中三応子)

 山崎製パンは、オレンジピール入りクリームの第1作に続き、チーズクリーム入りの第2作を8月1日に発売。セブンイレブンは「オレンジピール&ベリーソース仕立て」に続けて「ストロベリー&ラズベリーソース仕立て」を発売しました。

 これにカフェやベーカリーを加えると、すでに相当のバリエーションが出現中。

さらなる進化とブームの定着に期待


【画像ギャラリー】変わりダネ続々。インパクト大のマリトッツォ(6枚)

画像ギャラリー

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