【東京出身タレント名鑑】元人気アイドル・辻希美(板橋区)が「ママタレ女王」の座をゲットできたワケ

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【東京出身タレント名鑑】元人気アイドル・辻希美(板橋区)が「ママタレ女王」の座をゲットできたワケ

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近藤ツヨシ

トレンドウオッチャー

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多くの俳優やアーティスト、タレントたちを輩出してきた街・東京。そんな東京出身の有名人にスポットを当てて、その人柄や魅力に迫ります。今回紹介するのは、元人気アイドルで現在はママタレントとして活躍する辻希美さんです。

しのぎを削る「ママタレ」枠の筆頭

 近年、タレントのタイプはますます多様化が進んでいます。

 スポーツに詳しい、料理が得意など、彼ら彼女たちはテレビやYouTubeでの人気を獲得するために、あらゆる努力を尽くしています。

2019年5月17日に公式YouTubeチャンネル「辻ちゃんネル」を開設した辻希美さん。そこから人気がうなぎ上りに(画像:楽天グループ)



 芸能界は厳しい世界であり、常に第一線で活躍し続けるのは至難の業。いっとき絶大な人気を誇ったとしても、メディアへの露出が減り、再ブレークを果たせずフェードアウトしていくというケースは少なくありません。

 むしろ、そうしたケースがほとんどと言えるでしょう。

 芸能界で生き残るためには、自分のキャラやファン層を分析するマーケティング能力が必須になります。特に女性タレントの場合、歳を重ねるほど同性ファンからの支持が欠かせなくなるというのが現状では一般的。

 そのために、育児や料理などを頑張る“ママ”としての一面を見せることが重要視されているのは皆さんご存知の通りです。

 ORICON NEWSが毎年「好きなママタレントランキング」を発表するなど、芸能界における「ママタレ」という枠は、安定的な人気を保持できるポジションとしてすっかり定着した感があります。

 ママとしての一面を強く感じさせる女性タレントといえば、元大人気アイドルの辻希美さんではないでしょうか。2020年から子ども服ブランド「Ange Charme(アンジュ シャルム)」をプロデュースしており、安価でおしゃれな子ども服はユーザーたちから好評です。

かわいい動物が人気の「こども動物園」

 大手スポーツ紙スポーツニッポン(スポニチ)のサイトなどによると、1987(昭和62)年6月生まれの辻さんは板橋区出身。

 同区は東京23区の北西部に位置しており、面積は32.22平方キロメートル、人口は約56万人(2021年7月時点)。武蔵野台地と荒川の沖積低地で形成されている地形です。大きく立派なケヤキが、区の木として制定されています。

辻さんの出身地である板橋区(画像:(C)Google)



 同区板橋にある「板橋こども動物園」は、ヤギ、リス、モルモット、ポニー、ヒツジなどと触れ合えるとあって親子連れでにぎわっています。

 そんな板橋区出身の辻さんですが、ママタレとして幅広い活動をしています。

 インスタグラムで披露する家族写真や、YouTubeで発信する料理動画などはファンから高く評価されており、SNSのフォロワー数は100万人を超える人気っぷり。

 今回はそんな一流タレントの辻さんが、なぜママタレ女王になれたのか、ママタレとしてのキャリアを振り返りながら理由を探っていきます。

ブログを開設するも批判が殺到

 アイドルグループ「モーニング娘。」のメンバーとして大人気だった辻さんは、グループを卒業後、俳優の杉浦太陽さんと結婚しました。

 20歳で結婚し、すぐに出産。産休をへてブログを開設します。孤独感を埋めるために始めたというブログでは、リアルな子育て生活や自らの気持ちを表現し、多くのアクセスを集めていました。

20歳で結婚、出産。さらにブログも開設と怒涛の1年を過ごした(画像:写真AC)



 しかし当初、コメント欄は批判だらけ。若いうちに結婚し、子供を産んだふたりの結婚は「ママゴト婚」と揶揄(やゆ)されるなど、世間からは“厳しい目”が向けられたのです。

 彼女が手料理の写真をアップしても、買ってきた出来合いの総菜に見えるなどといったナゾの理由で炎上。そのため、辻さんは何度も情報発信を辞めようとしたといいます。

 しかし、そんな中でも応援してくれるファンたちに励まされ、諦めずにブログを更新し続けました。批判されるたびに反省し、改善を重ねることで、徐々に支持者を増やしていったのです。

 このエピソードは、働く女性向けサイト「OTEKOMACHI(大手小町)」のインタビューで披露しています(2021年7月10日配信記事)。

YouTubeで厚いファンを獲得

 SNSでは何度も炎上していた辻さんですが、2019年に自身のYouTubeチャンネル「辻ちゃんネル」を開設しました。

 4人目の子供を出産後、長男に勧められて、動画配信を始めたようです。

 どれだけ批判されても、ブログやInstagramを更新し続けていた辻さん。持ち前の継続力を生かし、動画もコンスタントに配信し続けました。

多くの芸能人たちもしのぎを削るYouTubeで一躍人気チャンネルに(画像:写真AC)



 すると、同世代で子育て中の人や、中高生にも支持されるようになり、チャンネル登録者数は80万人を突破。すでに90万人に迫る勢いを見せ、一躍人気YouTuberの仲間入りを果たしました。

 YouTubeで人気を獲得できたのは、家での暮らしをありのままに配信しており、その様子が視聴者に共感されたためです。

 特に子育て中のママは、自分の育児に対して不安を抱くことが多々あります。完璧を目指してもなかなかうまくいかない子育ての最中に、辻さんのような有名人でも部屋が散らかっているんだという事実を知れば、皆安心するのです。

「辻ちゃんネル」は、そういったママたちの心のより所であり、辻さんはママたちを支える存在です。このエピソードは、雑誌「サンキュ!」のインタビューで披露しています(ウェブ記事は2021年6月24日配信)。

仕事をしながら育児もこなす

 辻さんはタレントであると同時に、ひとりの母親です。仕事をしながら、4人の子どもを育てています。

 これは誰でもできることではありません。体力や精神力、スケジュール管理能力など、あらゆる能力が必要です。夫とうまく協力をし合いながら、これら自分なりにこなしていく姿は、たとえ少し部屋が散らかっていようとも、一流のビジネスパーソンであり、一流のママだと言えます。

 辻さんは、メインは家庭と考えており、その中で仕事をどのようにこなすかというスタンスを意識しているようです。

 子どもが寝ている間にYouTubeの動画編集をしたり、ご飯を作ったりなど、子供を軸にしてすき間時間に他のことを終わらせるというものです(生活情報サイト「ESSE online」参照)。

 子育てでは、子どもが体調を崩したり、兄弟同士がケンカしたりなど、ハプニングがたくさん起きます。

 そんな中でも、常に自分をしっかりと持って、心を平和に保ち、子どもたちの見本になろうと努力する。そういった日々の積み重ねが、仕事でも育児でも良い結果をもたらし、ママタレ女王の地位を確かなものにしたのかもしれません。

 彼女の出身地である板橋区は、大きな立派なケヤキで知られるまち。そしてかわいらしい動物と人間の親子が集う「板橋こども動物園」を擁するまち。そんな板橋区だからこそ、ママタレ女王・辻さんが誕生したのではないでしょうか。

 辻希美さんの今後のさらなる飛躍が楽しみです。

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