五輪メイン会場「国立競技場」から代々木駅まで続く一本道、実は由緒ある古道だった!

東京オリンピックのメイン会場である国立競技場。そこから代々木駅までのナンバーワン帰路、実は古道でした。解説するのは、フリーライターで古道研究家の荻窪圭さんです。


鳩森八幡神社で富士登山

 観音橋は、そこを流れていた渋谷川に架かっていた橋の名前。交差点から西へは上り坂ですが、その途中、右手に聖輪寺(渋谷区千駄ケ谷1)という古いお寺があります。

観音橋交差点からスタート。かつてここを渋谷川が流れており、観音橋がかかっていた。右手にみえるのが新国立競技場(画像:荻窪圭)

 なんと奈良時代(725年)に行基菩薩(ぼさつ)が創建という古いお寺。本当に奈良時代かどうかは別にして、江戸時代前期からあるのは確かで、行基菩薩作と伝わる如意輪観音像が千駄ヶ谷観音と呼ばれて有名でした。だから、橋の名も「観音橋」だったのですね。ただ古い道筋は聖輪寺の手前で左へ入る狭くてカーブした坂道。

 そうすると、ちょうど坂を上りきった角に立派な神社があります。鳩森八幡神社(はとのもりはちまんじんじゃ、江戸時代は千駄ヶ谷八幡宮)といい、国立競技場に来てここに参拝しない手はないくらいの場所なのです。

 江戸を代表する古社のひとつで、村人が白鳩の大群が西に向かって飛び立ったのを見て、鳩の森と呼んで小祠(しょうし)を構えたのち、平安時代の860(貞観2)年、このあたりを通った慈覚大師にご神体を乞い、八幡宮を勧請(かんじょう)したのだというくらいの古い神社。

 鳥居から参道をまっすぐ行くと拝殿があるので、競技場へ向かう前にこちらで勝利を祈願するのがよいでしょう。八幡神は武の神様でもありますし。

 その鳩森八幡神社にはふたつの大きな見どころと、ひとつのあまりしられてない歴史があります。

 ひとつめは「千駄ヶ谷富士」。社殿から少し西へ向かうと、立派な富士塚があるのです。江戸時代に築山された富士塚(現存する東京最古の富士塚で1789年築山)で、当時と一切変わらぬ場所にあり、形もきれいで、いつでも登山できるという点で、東京の富士塚コンテストを行ったらトップ間違いなしでしょう。当時はこの上から富士山も見えたことでしょう。ここはぜひ登頂すべきかと思います。

国立競技場の場所にかつてあった神社


【画像】都内屈指の富士塚「千駄ヶ谷富士」を見る

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