今まで知らなかった! 相撲界を「角界」、歌舞伎界を「梨園」と呼ぶワケ

テレビを見ていると相撲界を「角界」、歌舞伎界を「梨園」と呼んでいますが、いったいなぜこのような名称なのでしょうか。フリーライターの犬神瞳子さんが解説します。


江戸時代にスポーツ化

 平和な江戸時代になると、これがスポーツ化して興業が打たれるようになります。

 初期の相撲は戦国時代の気風もあって乱暴そのものでした。土俵はなく、力士たちが円陣を組んで座り、そのなかで相撲を取るのです。ルールも明確ではなく、けが人は当たり前。勝敗をめぐってけんか騒ぎもしょっちゅう起きていました。あまりに騒動が多いため、1648(慶安元)年に幕府は相撲の興行を禁止しています。

 これは貞享(じょうきょう)年間(1684~1688年)にようやく解除されますが、この間にルールが定められます。

 ここで登場したのが土俵です。今の土俵は円形ですが、当時は四角い土俵もあったことが井原西鶴の『本朝二十不孝(ほんちょうにじゅうふこう)』の挿絵からもわかります。

相撲の土俵(画像:写真AC)

 どうもこの四角い土俵を使うことも多かったようで、日本各地では行事で四角い相撲を再現する事例もあります。よく知られるのは岩手県の南部藩でおこなわれていたもので、土俵は一辺4.24mの正方形。四隅に柱を立て、屋根を支えます。ルールも寄り切りはなくモンゴル相撲と同じで、背中が地面につくと負け。この相撲は長く存続し、岩手県内の草相撲では1955(昭和30)年まで、四角い土俵が使われていました。

 このようなことから、四角い土俵になじみがあったことを考えると、当て字に「角」の字を使ったのは、単に文字の意味だけではないことも想像できます。

 なお今では「相撲」の漢字が使われていますが、沖縄に伝わる格闘技は「沖縄角力」と書いて「おきなわずもう」と読みます。

知識人の言葉遊びがルーツか


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