日本近代化の原動力? 渋沢栄一の「アクティブなメモ魔」という人物特性【青天を衝け 序説】

“日本資本主義の父”で、新1万円札の顔としても注目される渋沢栄一が活躍するNHK大河ドラマ「青天を衝け」。そんな同作をより楽しめる豆知識を、フリーランスライターの小川裕夫さんが紹介します。


イベント会期中にパリを満喫した渋沢

 万博会場内には128の区画が設置され、そのうち主催国のフランスが2分の1、イギリスが6分の1、プロセイン・ベルギー・オーストリアがそれぞれ16分の1、アメリカ・オランダ・スイスが32分の1といった具合に、出品数によって区画が配分されました。

 日本は128分の1を割り当てられますが、アジア枠として清(しん)国やシャム(現・タイ)が同じ区画にまとめられています。単純計算すれば、日本の割り当て分は384分の1ということになりますが、幸いにも清国とシャムの出品数が少なかったことから、日本は広めに展示スペースを確保できたようです。

 幕府は日本を代表してパリ万博に臨みました。しかし、フランス政府など諸外国は幕府と薩摩藩・佐賀藩を同列と見なしました。そのため、フランス政府と幕府との信頼関係は崩れ、事前に約束していた600万ドルの借款(しゃっかん、国際間の長期資金の貸借)をほごにされてしまいます。

 万博は約半年間にわたるロングラン開催だったこともあり、渋沢は繰り返し会場へと足を運んでいます。初めての海外でも、渋沢は気後れすることはありません。目に映るモノ・コトは新鮮で、何事にも興味を示しました。

現在のパリの街並み(画像:写真AC)

 そうした人一倍たくましい好奇心は、横浜からフランスへと向かった船中でも発揮されています。船中では、人生初となるパン食とコーヒーを体験。しょっぱいバターにも苦味のあるコーヒーにも嫌な顔をしませんでした。

 そんな行動派の渋沢ですから、パリ滞在中は街にも頻繁に繰り出しました。渋沢は街を歩きながらフランスの社会や文化を丹念に見学。日本にはなかった競馬場や動物園といった施設にも足を運び、それらの施設が社会にどんな恩恵を与えているのかを学びました。

フランス語を学び、現地に溶け込んだ渋沢


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