平凡な「魚介系ラーメン店」が平凡な売り上げすら出せない5つのワケ【連載】これからの「思考力」の話をしよう(5)

歴史の風雪に耐えた基礎的な理論・フレームワーク(思考の枠組み)を紹介し、現在でも色あせないその魅力について学んでいく連載シリーズの第5回。今回紹介する理論・フレームワークは「QCDと先行優位性」です。


ビジネスはタイミングが大事

 ビジネスでは「QCD」というフレームワークをよく使います。QCDとは、

・Quality(品質)
・Cost(コスト競争力)
・Delivery(納期)

の略で、経済学では「需要の3要素」と呼ばれます。

 三つのどれも大切ですが、特に注目してほしいのが、「D」です。戦後、多くの日本企業は品質管理で「Q」を改善し、原価低減で「C」を高めてきました。しかし、Dには意外と無頓着でした。

 QとCが優れているのは当たり前で、競争に勝って成長する企業は、Dで他社に差を付けています。日本におけるその代表例がトヨタ自動車です。トヨタ自動車は、在庫を極限まで減らす「カンバン方式」などトヨタ生産方式によって納期を短縮し、QCDを高いレベルでバランスさせています。

文京区後楽にあるトヨタ自動車東京本社(画像:(C)Google)

 Deliveryは一般に「納期」と訳されます。ただ近年、注文を受けてから顧客に提供するまでの納期だけなく、広い意味での

・時間
・タイミング

が重要になっています。

 GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)に代表されるアメリカIT企業は、他社に先駆けて機動的に投資をし、新製品を投入することで、グルーバル市場を席巻しています。

 一方、日本企業はなかなか機動的な事業展開ができず、せっかくの良い技術・人材を持ちながら、ビジネスチャンスを失っています。「良い物を安く提供すれば売れる」ではなく、「少々品質が悪くても、値段が高くても、タイミングが良ければ売れる」という現実を知る必要があります。

先行優位性が働く5つの条件


【図表】コロナ禍で伸びた? 大手ラーメン通販サイトの「年間販売食数」

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