SL保存が大ピンチ! 『鬼滅の刃』登場で再注目も、背後にあった構造的危機とは

『鬼滅の刃』ブームで改めて注目が集まったSL。そんなSLは現在、危機的状況を迎えています。いったいなぜでしょうか。フリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。


維持・管理には課題山積

 また、SLは10年単位で色を塗り直さなければなりません。

 その費用は安く見積もっても1000万円はかかります。簡単に捻出できる金額ではありません。これらの費用は自治体が負担することも珍しくなく、有志による寄付金で賄われることもありました。

 これまでSLの維持管理はボランティアの善意に頼ることが多かったのですが、ボランティアが高齢化している背景もあり、最近はSLの維持・管理が難しくなってきています。

 世田谷区は公園に保存・展示されているSLの塗装費用を賄うため、ふるさと納税を活用。世田谷区の目標金額は1500万円で、そのうち約400万円を集めました。

世田谷公園に保存展示されているSLは、ふるさと納税を活用して塗色費用を募っている (画像:小川裕夫)

 目標金額には達していませんが、試行錯誤をしながら何とか残そうとする努力が続けられています。

 財政的・人的な面から、保存展示は年々厳しい状況になっています。鬼滅ブームで人気になっているのとは裏腹に、SLの置かれている状況は刻一刻と危機的になっているのです。


【地図】都内の「SL1スポット」6選

画像ギャラリー

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