駅で困っている「ベビーカー」の女性を助けず、素通りする人たちに私が伝えたいこと【連載】大原扁理のトーキョー知恵の和(12)

何とはいえないのだけど何となく息苦しい。そんな気持ちでいる人へ、東京で週休5日・年収90万円台という「隠居生活」を実践した大原扁理さんに生き方のヒントを尋ねる企画「トーキョー知恵の和」。今回のテーマは「東京と『助け合い』」です。


「人を助けたら損をする」?

 あのころ私は、人を助けたら自分が何か損するような気がして、少しでも損しないようにと、毎日荒(すさ)んだ気持ちで生きていました。

大原さんが東京で感じたことを描いたイラスト(画像:大原扁理さん制作)

 余裕がなくてつらいときって、もうこれ以上つらくならないように、やたらと過剰防衛モードになってしまうのかもしれません。でも何よりつらいのは、そんな自分が好きになれないことでした。

 25歳のとき、そんな生活に嫌気が差して、郊外の激安アパート(家賃2万8000円)に逃亡しました。もともとぜいたくがしたいわけでもなかったので、生活水準は変わらず。なのに生活費がぐっと下がり、思いがけず余裕ができました。

 それをいいことに、労働環境の悪い仕事を少しずつ減らし、人間関係も整理し、携帯も解約。社会とは最低限つながるだけにしておいて、最終的に週休5日&月収7万円で生活していけるようになったんです。私はこれを、「隠居生活」と勝手に呼んでいました。

 ハッキリいって、収入は史上最低記録更新です。それなのに心にはずいぶん余裕があった。

 すると、大したことではないけれど、街で障がい者や高齢者が困っているときは声をかけ、駅の階段でベビーカーを運ぼうとしているママがいたら手を貸す。そんなことがごく自然にできるようになりました。

低収入なのに余裕ができた理由


【アンケート】駅や電車のベビーカー「迷惑」と感じますか?

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