下半身マヒで保護された子猫 順調に回復していたはずなのに、ある日思わぬ「事件」が……

保健所や動物愛護センターなどから猫を引き取り、飼育を希望する人に譲渡する活動を続ける「東京キャットガーディアン」(豊島区南大塚)代表・山本葉子さんが、保護活動の一端を紹介するとともに命の重みについて問い掛けます。


全く体が動かなかった子猫が

 でもそのうちの2匹は少し経つと目覚ましい回復力を見せ始めました。ご飯をモリモリ食べ、排泄補助をすれば自力でも踏ん張ってくれたり、前足だけで相当なスピードで動き回るようになって、どうやら後ろ足の感覚も若干残っている様子。毎日、様子を見ながら遊びにも加えてリハビリします。

 でも残るもう1匹の小次郎ちゃんは、シェルターに着いて数週間は横になったままでした。

 起きてる。目はぱっちり。好奇心がすごくありそうな表情。でも体は動かない。

 ご飯は口元まで持っていくと食べてくれる。うんちもおしっこも、人の手で出しました。同じ向きで寝たきりだと血流が悪くなるので、定期的に体の向きを入れ替えて、マッサージも欠かさない。

 小次郎ちゃんのケージを見ながらスタッフ同士で気を揉む毎日。また翌日も、その次も。そんなある日。

「あれ?」
「なぁに」
「こっち向い……てましたっけ?」
「ん~どうだったかな」

 キラキラした目をこちらに向けている。全く動かないはずの子猫の、体の向きがさっき見たのと違うような気が……する。

 他のスタッフ間でも「あれ? やっぱり」「さっき向こうだったですよねー」という会話が交わされるようになって、「もしかして」と皆が思い始めた頃、目の前で何の予備動作もなく、小次郎ちゃんはコロリンと体を返してくれました。

 ヤられた(笑)。

 うれしいやら、コンニャロという気持ちやら。時間ごとに体の位置を変えて頑張っていたスタッフも、良かったねぇと言いながら「寝返りが打てるのなら回復しているのだろうし、後ろ脚も他の2匹のように動くようになったりするかも」と、ちょっと希望を持ちました。

子猫が抱えていた大きな苦悩


【画像ギャラリー】けがを負った子猫の成長記録(4枚)

画像ギャラリー

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