ドラマ『大豆田とわ子』 恋敵の「元夫3人」がなぜだかいつも馴れ合ってるワケ

フジテレビ系連続ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』。とわ子の元夫という共通項を持つ3人の男性たちの、どこかコミカルで温かい不思議な関係は本作の大きな見どころのひとつです。またそこには、現代固有の「ちょうどよい人間関係」を見ることができます。


ダラダラとしたなれ合いの先に生まれる友情

 一方、「とわ子の元夫」という共通項でたまたま知り合った3人は、利害という視点で言えば相反するような立場にありながら、いつしか付かず離れずの友情にも似た関係を構築し始めます。

 3人とも独身、ひとり暮らし(少なくとも6話時点までは)。30~40代の“いい年をした”大人にとって、新しい友人をつくることも、自分の居場所を見つけ出すことも、決して容易でありません。

 いがみ合っていたかに見えた3人(特にふたりめと3人めの夫)が、劇的な共通体験を経るわけでもなく(あえて言うならば)ダラダラとしたなれ合いの先に友情を紡ぎ上げる様は、ひとりであることを抱えている視聴者に、救いにも似た幸福感を覚えさせるのです。

最も人が多く、最も孤独な街・東京

 そもそも東京とは、極めて孤独を感じやすい街と言えます。

 東京都の単身世帯は、47.3%(2015年)と全国で断トツ。その一方で、都道府県別の人口密度(2020年)では全国平均の18倍超に当たる過密さです。

 国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、東京で暮らす約1400万人のうち半数近い45.6%が他県出身。上場企業の50.6%が東京に本社を置き、東京圏の大学に進学した学生の88.0%がそのまま東京圏で就職します(国土交通省調べ)。

 地元を離れて夢を追う人々が多数集まり、それゆえ最も人が多い街であるにもかかわらず、最もひとりぼっちの多い街というのが東京の実相なのです。

 仕事にせよ恋愛にせよ、自分自身で何かを選び取るために上京した街で、その自己実現を果たせなかったら――。それはまれなケースではなく、上京者の大多数が多かれ少なかれ経験するものでしょう。

「理由も名前もない関係」という小さな幸せ


【画像】地上波未放送のカット(4枚)

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