初回視聴率は『おちょやん』の2倍! 伝説の連続テレビ小説『おしん』を振り返る

脚本家の橋田壽賀子さんが4月5日に亡くなってから早1か月。代表作である『おしん』について、フリーライターの犬神瞳子さんが解説します。


朝より夜向けの内容

 人気の背景には女性主人公を描きながらも男女ともに共感できた、橋田さんの脚本力がありました。

 番組を担当したNHKの小林由紀子プロデューサー(当時は岡本姓)は、作中で社会背景や周囲の男性にも焦点をあてて描くことを意図していました。その意図を橋田さんは見事に汲んだわけです。

 確かに『おしん』は、ほかの連続テレビ小説と比べて異色です。大抵の作品は、朝にふさわしい爽やかなオープニングテーマとともに始まります。筆者の記憶に残ってるオープニングテーマの筆頭は2010(平成22)年に放送された『ゲゲゲの女房』のいきものがかりです。

『おしん』の少女時代を熱演した小林綾子さん(画像:スカパーJSAT)




 あんな調子で明るく始まり、重苦しい物語もサラっと流します。とりわけ実在の人物をモデルにした作品では、彼らの暗部はほぼ描かれません。

 しかし『おしん』はどうでしょうか。坂田晃一さんのオープニングに続き、奈良岡朋子さんのナレーションで始まるため、冷静に考えれば、当時のNHK総合・夜ドラマ「銀河テレビ小説」のノリに近いでしょう。

 そんなドラマを朝に放送したわけですから、かなりの挑戦でした。『週刊大衆』1983年5月23日号で取材に応じた岡本プロデューサーは、視聴率を取れなくてもよいと覚悟を決めていたと語っています。

 番組の影響で、当時はまだ多くが存命だった、おしんと同世代の人たちも自らの人生を冗舌に語るようになったといいます。その後、海外でも放送され話題となりました。

現代人にも刺さる『おしん』


【画像】『おしん』のロケ地になった山形県「銀山温泉」

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